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zoom RSS 米原万里追悼

<<   作成日時 : 2006/06/16 10:04   >>

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 よく新聞広告にでている、小牧久時博士論文選集ってやつ、あれいったいなんなんだろう。とても気になる。たしかピーターシンガーの本の訳者あとがきで触れられていた記憶があるけども、絶対平和への第三段階であるらしい「個体数の調節で野生動物、魚、昆虫の殺し合いの根絶」というのは、ものすごくひっかかる。具体的に、何をやるつもりなのだろう。きっと太田竜みたいにいっちゃった人なんだろうな。かつてABBAが「恋の太田竜」という曲を歌っていたのだが…

 衛星放送で、昭和の歌謡曲の特集をやっていて、そのうち越路吹雪とテレサテンの番組を見た。三波春夫と村田英雄の番組は、ざんねんながら見逃した。
 越路吹雪については何も知らない。でも二年ほど前、鹿殺しと乞局というふたつの劇団がたてつづけに、それぞれ「愛の讃歌」と「ろくでなし」を劇中に使っていて、ちょっと関心が芽生えたのと、「ヨコハマメリー」という映画で、永登元次郎が歌う「哀しみのソレアード」「マイウエイ」がすばらしかったため、シャンソンへの関心が芽生えたのとで、興味津津、ポコチン丸出しでテレビにかじりついたのだった。そういえばこないだ横浜の映画館で前売を買いにいったら、ちょうど「ヨコハマメリー」の舞台挨拶にきた清水節子女史をみかけた。二十年ぐらい前、深夜ラジオでテレホンセクスを聞いたことがあるから、そうとうな齢のはずだが、お綺麗でした。
 けっきょく、テレビでいちど見たぐらいでは、越路吹雪の魅力はわからなかった。春風亭小朝が「越路吹雪物語」という落語を演っているとの噂は知っていたが、どんなものなのだろうか。小朝なら、その芸の魅力をたっぷり解き明かしてくれると思う。ぜひ聴いてみたいが、小朝の落語はなかなか聴く機会がないのだ。テレサテンについても、アジア音楽文化圏での位置といったところを明らかにしてほしかったよ。
 ところで、越路吹雪特集のあとに、米原万里さん追悼として、米原さんが小学校の同級生達を探して、欧州各地を訪ね歩く番組を放送した。米原万里も越路吹雪と同じく56歳で亡くなられたのだ。この人の随筆は何冊か読み、サンデー毎日の連載と週刊文春の読書日記も楽しみにしていたのだ。チェコでともにすごした仲良しの子供三人は、みなはなればなれになり、政治体制や民族紛争にまきこまれ、各地を転転としている。三人それぞれと、三十年ぶりに感動の再会を果たすのだが、カメラの前にしては話せないこともあるという。そうした悲劇を引き起こした東欧の政治背景などが、おぼろげに浮かんでくる。米原さんの父親は共産党員だったそうだから、彼女自身社会主義にたいする幻滅は人一倍感覚されていたはずだ。それでも安易に反動化することなく、豊富な知識と人間観察と、下ネタもたっぷりふくんだ諧謔味溢れる柔軟な批評精神で、現実と対峙しつづけた米原さんのような人は、ほんとうに貴重な存在だった。社会への関心は社会主義への関心だった、などと物事をてめえで単純化しておいて、そんなわかりやすい見方はできなくなっているとか抜かすアホンダラなおこたまとか、「今日の出来事」の醜怪なババアがはびこる保守論壇は腐りきっている。
 米原万里がいないいま、いったい誰が正義を守るというのか。あと妹は、井上ひさしに殴られているのだろうか。なお、最近の私のお気に入りは、tvk「みんなが出るテレビ」です。

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