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zoom RSS 志ん朝・欽ちゃん・後藤ひろひと

<<   作成日時 : 2008/08/31 20:40   >>

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画像巨大グモ。国産種だろうか?外国の毒グモだったらと思うと夜も眠れない。

 新聞広告に、DVDの古今亭志ん朝全集がでっかく載っていた。落語研究会の録画で、春に出た上巻は大好評だったという。
 知らなかった…
 志ん朝については以前にもふれた。落語界の最高峰ともいえる至芸がまとめて見られるなんて贅沢の極みだが、それだけに上下巻あわせて六万円以上とは恐れ入る。
 どこかの図書館に置いてないだろうか。
 翌日には志ん生と小泉信三の交流についての記事があった。経済学者小泉信三は志ん生が御贔屓で、自宅に呼んで落語とともに大津絵節をきかせてもらい、泣いていたという。読んでいて、ちょっと由紀しげ子の「警視総監の笑い」という小説を思い出してしまった。
 それにしても円丈の『御乱心』を文庫化してもらえないだろうか。これ以上、円楽や楽太郎をのさばらせないためにも!

 往年のコント55号を録画で見る。
 あのころの萩本欽一には狂気と毒がある。あの、オカマキャラ全開の東京五輪誘致宣伝広告をみるたび、東京五輪反対の俺でさえ、「これは逆効果だろう」と心配する。あのカマキャラはじつは嗜虐的傾向を持つ萩本欽一の本性を隠すためのもののようにも思えるのだが、チャップリンの影響もあるのではないか? あの放浪紳士チャーリーは歩くときはガニ股なのに、座っていると足をぴったり閉じたりして、かなり女性的な所作をみせていた。
 俺はドリフとたけしの影響が強く、「欽ちゃんのナンタラ」という番組はあまりよく見ていなかったので、萩本氏にたいする印象はどうも薄い。それでもやっぱり欽ちゃん二郎さんのコンビは素晴らしい組合せだったのだと驚かされる。彼らを越えたのはやすしきよしぐらいではないのか。

 深夜テレビに後藤ひろひとが出ていた。
 後藤演出の芝居をみたのは十五年前、遊気舎「じゃばら」という稀有の超傑作だった。劇団初の東京公演では、田端ディプラッツの観客動員最高記録を樹立し、入場できなかった客が、声だけでいいから聞かせてくれと、劇場から立ち去らなかった、というチラシの文句を見て、「これはすごい劇団なのじゃないか」と期待して、まだ落語家になる前の春風亭柳太郎とみにいったら、それ以上の、いや想像を絶する出来栄えで、大変な天才がいたものだ、と、作演出を手がける推定35歳〜40歳ぐらいの座長・後藤ひろひとに驚嘆した。きっとケラもこの男の影響を受けて、健康をはじめたのに違いない、と思い込んでしまったほどだが、じつはケラのほうがだいぶ年上で、後藤は俺と同世代だと知るのはもうすこしあとになる。そのときは本当に嫉妬と羨望で狂いそうになったものだ。
 翌年上演された「とかげ親父」も信じがたい超傑作だったけれども、これを最後に遊気舎の芝居はあまり面白くなくなっていった。
 その後、後藤ひろひととはすこし交流もあったのだが、これについてはいまはふれない。番組によると、後藤は小学四年ですでに成長期を迎え、声変わりし、全身の毛が生えそろっていたという。俺が「じゃばら」をみたころ、後藤はまだ24歳だったのだ! 人間ポンプ安田里美が白子だったように、天才特有の遺伝的あるいは身体的失陥があったのではないか。そうとしか考えられない。きっと早老病だろう。
 座長になったばかりの後藤は、書きためていたコントを上演しようと提案したが年上の劇団員たちに反対され、やむなくコントと物語を並立させる台本を書き始めた。これがあのころの傑作になったのだ。あのほとんど前衛的といっていい作風を知る人はもはや多くないのだろうか。俺が劇評家を目指したのは、ひとえに天才後藤を真に評価したいがためにほかならない(嘘)。
 現在やってるpiperは、川下大洋と後藤がふたりではじめたものだという。ふ〜ん、三上市朗はいなかったことにされてるのか…
 同番組では、貧乏人大反乱集団の松本哉という人物を紹介していた。現在の格差論議はだいたい賃上げとか売名につながっていて、なんの思想性も持たないのだが、この人は、貧乏でなにが悪い、として、貧乏人が楽しく自由に生きられる社会を目指して闘っている。感服。
 それにしても、過去の後藤作品を完全復活上演してくれる製作者はいないものか。かくして、今日も日本文化は、後藤によって、守られた。

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