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zoom RSS 深見千三郎とパン猪狩

<<   作成日時 : 2009/04/15 00:10   >>

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 東京都現代美術館の「池田亮司 +/−」はつまらなかったが(常設展のほうがよかった)、国立近代美術館の「ヴィデオを待ちながら」はおもしろかった。でもなぜNHK日曜美術館の司会が姜尚中なのだ?

 ブログの更新なんかしてる場合じゃないんだけんじょ、頭が働かず、読書が進まず、考えがまとまらないのら。

 まえに知人と話してたら、深夜テレビでビートたけしの師匠・深見千三郎の映像が流され、喋り方がたけしとそっくりだったと聞きました。
 ビートたけしは十代のあたいにとっちゃ神でしたから、必然深見の師匠は神の中の神ということになります。映像でもいいからその芸がすごい見てみたい。そうおもってYouTubeで検索したら、動画発見しました。
 「驚き桃の木20世紀」というずいぶんまえの番組で、じつはこれあたいも知ってました。どうせいい加減でつまらないつくりだろうと途中から見たら、意外にもしっかりした番組だったので、あわてて終わりぎわ十五分ぐらい録画したら、深見千三郎の映像らしきものがちこっとだけ流れたので、ひじょうに悔しい思いをしたのです。なんであたいがこの手の番組をいい加減でつまらないと思い込んだかというと、それよりだいぶまえに、関口宏がやってた同じようなテレビでエノケンを特集して、ただエノケンが走ってる映画の一場面だけ流し「これだけ見てエノケンがいかに面白かったかわかるでしょ」なんていって、その芸についてまったくといっていいほどふれず、片足切断したことばかりお涙頂戴でえんえんと紹介し、出席者がウソ泣きするなんてひどい構成で、あきれはてたからなんです。
 でも今回それを全篇見ることができ、悦びに包まれました。深見千三郎の生涯を要領よくまとめておりました。残された映像は東八郎芸能生活25周年記念公演の舞台だそうで、ほんの短い部分でした。知人が見たというのはこれなのかはわかりません。深見さんはテレビではしっかりした芸が見せられないからと、頑として出演されなかったそうです。ストリップ小屋でのコント映像などはさすがにないんでしょうね。かつて『笑芸人』で深見とたけしのフランス座でのコントを再現した上演台本が掲載されたことがありましたが、なぜかそのとき買い求めず、ちかごろになって古本屋などで探してるのですが、いまだ見つかりません。
 そういえば井上ひさしがフランス座の本を出していて、北野武と対談もしてるんですが、不可解なことに深見の名は一切出てこなかったと記憶します。
 ビートたけしの芸風は深見千三郎とそっくりなんだそうです。あたいはたけしの芝居は上手いとは思わないんですが、深見さんはどんな役でもこなしてしまう人だったみたいです。
 吉川潮が代筆したとされるたけしの半生記には、漫才をはじめたころ、Hという天才と紙一重の破天荒な仲間がいて、影響を受けたと書いてあったはずです。たけしのオールナイトニッポンではハーキーという名前がなんどか出てきたことがあり、本を読んだとき、こいつがハーキーかと納得したものでした。
 あたいは北野武の映画なんかみてるヤツはバカとしか思いませんが、芸人としてのたけしの根源を探る作業は絶対なされるべきだと思います。まあ北野映画をさかんに持ちあげまくってた某仏文学者の奥さん(ベルギー人)は、三波伸介のことをどうでもいいと抜かしやがったようなので、しょうがありませんけど。

 もうひとり気になる芸人が、パン猪狩。この人も伝説の存在です。二十数年前、滝大作による聞書きが出版され、戦前の旅芸人は仲間が死ぬと山で勝手に火葬にしてたなんてゆう話に衝撃をうけたおぼえがありますが、本が出てまもなく、パン猪狩の訃報を新聞で読みました。この人は「花王名人劇場」に出演したことがあったみたいですから、映像も残されているはずで、平岡正明の本に横浜でビデオをみたと書かれています。すごい見てみたいです。東京コミックショーのショパン猪狩は弟、早野凡平は弟子にあたり、凡平を有名にした帽子の芸はもともと師匠の持ちネタらしく、パン猪狩は帽子がなくても表情などでナポレオンになってしまうので、不器用な弟子に譲ったということです。東京コミックショーは子供向けの見世物だとずっと思ってましたが、かなりまえ深夜テレビに出演したときはほとんど下ネタで、面白かったです。やっぱテレビと舞台はまるで別物なんですな。

 あと杉兵助という亀の子みたいな顔のお爺さんが、むかし片岡鶴太郎の番組にコント赤信号の師匠なる肩書で出演してて、妙に面白かったけど、この人もどんな芸人だったのか、すごく知りたい。あたいが演劇誌の編集者だったら、西条昇や原健太郎を起用して、こういう芸人を掘り起こす企画を立てるんだけどな。ま、昨今の演劇ジャーナリズムには、まったく何も期待してません。

 それにしても、毎度のことだが、低脳がはびこり腹が立つ。かくして、今日も正義は、私によって守られた。

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内 容 ニックネーム/日時
井上ひさし『浅草フランス座の時間』での北野武との対談をあらためて読み返すと、深見千三郎の名前はいちおう出ていた。井上ひさしと深見は交流はなかったらしい。やはり学問は大切だ。
ポコチンカバカバ
2009/06/13 07:03

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