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zoom RSS マサラ・カンフーを見よ!「チャンドニー・チョーク・トゥ・チャイナ」

<<   作成日時 : 2009/05/31 20:01   >>

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風邪ひいて新型インフルかと心配したが、ピース喫んだら鼻がとおって以後快方に向かう、煙草が体にいいことが証明されたわけだ。

 「チョコレートファイター」をみてからというもの、「トムヤムクン」DVDを借りてきて毎日泣きながら見ている。最初見たときは失敗作だと思って否定的に書いたけど、やっぱアクションの凄さは何度観ても感動物。それでも描き足りない部分は目立つんだけどね。

 そういうわけで、インド映画「チャンドニーチョークトゥチャイナ」を。「スラムドッグ$ミリオネア」もマサラムービー風の味付けをほどこし、最後は歌と踊りで締めくくってくれて大喜びだったけれども、「ムトゥ 踊るマハラジャ」が衝撃を巻き起こしたのは十一年ぐらいまえだったか。それまで知っていたのは、サタジットレイやアラビンダンといった芸術系や社会派映画、あるいは文芸物か芸道物だった。かろうじて観たことあるのが、国民映画として本作の解説書にも紹介されてる「Sholay」で、これは「炎」の題でフイルムセンターなどで上映されている。両腕を切り落とされた警部が悪党と闘うという、「片腕ドラゴン」もビックリの映画だった。
 それにしてもインド映画は長い。ブームが終息してしまったのは、やはり三時間があたりまえという上映時間が問題だったのではないか。クリケット映画「ラガーン」など四時間ぐらいあって、なおかつクリケットなる競技に馴染みがないからかなり苦痛だった。最近では二時間ぐらいがふつうになっているらしいが。
 本作も二時間半を超える長さなのだが、テムポのよさで飽きさせない。「カンフーハッスル」と「酔拳」と「七人の侍」と007をあわせたような、まさに王道というにふさわしい痛快娯楽作品だ。
 万里の長城のふもとにある小さな村に、邪悪な犯罪集団北条一味があらわれ、財宝を持ち去り、逆らうものは惨殺される。北条は武術の達人なのだ。村人は協議し、大昔の英雄で村の守り神として敬われる劉勝の生まれ変わりを捜し、北条を倒してもらうことを決める。
 ホウジョウという発音からすると日本人のようだが、それらしくはみえない。日本名と中国名を混同しているのか、それともどこからもカドがたたないようあえて無国籍風にしているのかはわからない。
 いっぽう舞台はデリーの下町チャンドニーチョーク。料理人のシドゥは、夢はデカイが実行力はゼロのダメ男。腕っ節の強い親方に尻を蹴られ、インチキ風水師のハシ道士に騙されながら、いつも占いと宝くじに運命を托している。親方に蹴られて宙を舞い、落下してきた彼をみて、中国から来た村人は、劉勝の生まれ変わりと信じてしまう。相談を受けたハシ道士は、これをダシに中国旅行をしようとシドゥは劉勝だと断定し、すっかりその気になってしまう。こうしてシドゥの大冒険が始まるのだ。
 シドゥを演ずるのはインドのアクションスター・アクシャイクマール。スーパーモデル出身の美女ディピカーパードゥコーンはインド人と中国人の二役を演じる。悪役北条は「キルビル」にも出演したゴードンリュウだが、アジア映画の大躍進のおかげでどんな映画だったかもう覚えてないぞ。
 なにしろ上映時間はたっぷりあるので、ふしぎな因縁で結びつけられる登場人物たちもこまかに描きだされ、タイ映画のあとではアクションこそ見劣りするものの、尻を蹴られたシドゥが空を飛ぶ場面とか、飛行機内で荷物棚の戸が閉まらないなんてギャグも、くだらないけど面白い。もちろん、歌と踊りも存分に堪能できる。あらゆる情感の要素がちりばめられ、脳内をラサが噴出する。
 北条になすすべなく叩きのめされ、殺されかけたシドゥを記憶喪失になった武術の達人が救う。厳しい修行の末、シドゥは拳法の奥義を体得する。教科書通り、紋切り型の物語に親しむ悦びを味わう。そしてついに最後の決戦。北条の巨大な悪の力のまえにシドゥがふたたび打ち破られそうになったとき、親方と師の言葉が蘇り、独自のマサラカンフーが誕生するのだ! ここへくると、もう涙なくして見ることは不可能だ。まさに全人類必見の超大作、超芸術。予告で特撮ゴテゴテ物ばかりみさせられると、もうメリケンは映画後進国だと痛感するね。

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