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zoom RSS ベリーダンスと日本人形

<<   作成日時 : 2010/01/03 22:26   >>

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 しっかし、どこ見回しても、福袋だらけだな。

 上原多香子がトルコでベリーダンスの修行をするという番組をNHKでやっていた。三月にアマーニという人の踊りを観る予定なので、興味津津。
 スヘイラサリンポーという人のベリーダンス公演を観たことがあったけど、すばらしかった。よくみるように腰や乳をうねらせ、小刻みに震わせるのではなく、皮下脂肪を蓄えた腹部をこそ波打たせるのだ。西洋人が「腹踊り」と名づけたのは言い得て妙というほかない。その豊かな下半身は大地母神のごとくで、おそらくは豊饒を祈る儀礼の舞踊だったのではないかと思われる。
 番組ではトルコ風・エジプト風・アメリカ風の三種が紹介されたが、それぞれどのような違いがあるのかは説明されない。トルコ風の踊りはくるくると回転するもので、イスラム神秘主義の旋回舞踊がまじっているのだろう。ロマという放浪の民が演じる芸能のひとつだったようだが、中東各地でそれぞれ違う起源を持っているのか、同じものなのか、そこら辺も知りたかった。
 女性の肌を隠すイスラム社会でなぜかような踊りが生まれたのか、という疑問が冒頭に提示されたが、けっきょく回答は与えられずじまいで不満が残る。世俗的な享楽主義と宗教的禁欲主義の二本立てこそが中東世界の文化なのだろう。軍事政権に支配され、踊りも弾圧されたが、番組で上原多香子を指導する第一人者の舞踊家は、踊りこそ優れたトルコの民族文化と主張しつづけてきたという。
 「ウルルンなんとか」みたいな体験的旅番組で終わっちゃって、ベリーダンスの真髄を知ることができなかったのが残念。

 横浜そごう美術館で「日本人形の美」をみる。浅原革世さんという女性が集めた人形の展示。戦後三十年間、死に物狂いで働き、五十歳を目前にして、やりたいことをやろうと古い人形を収集しはじめたという。
 空間をたっぷり使って、充実した展示は見応えあり。
 愛らしく、美しい人形。
 私はときとして人形劇研究家というインチキな肩書を名乗っているけど、日本ほど人形芝居の発達した国はたぶんないだろう。『悲しき熱帯』でレヴィストロースは、神像と玩具の区別は明瞭でないと述べていたはずだが(南米先住民の場合)、宗教と遊戯の中間として劇人形は存在する。江戸時代になって、人形は美術工芸品として独立するのではないか。繊細な極微の雛道具や豆人形の伝統はドールハウスやフィギアとして現在に受け継がれている。
 出口近くの一画にまとめて置かれた人形達をみて、我が家の人形もこうゆうふうに安置させてやりたいものだと思う。

 かくして、今日も正義の風が、私によって吹きながされた。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

日本で腹踊りと言っても、宴会芸くらいにしかならないギャップに笑いました。
しかし、エジプトはピラミッド・スフィンクスなどが有名なものの、世俗文化に関してはあまり目立った物が無い、と感じたのは私だけでしょうか?

月恋花火'09
2010/01/06 23:43
たしかにエジプトの映画や音楽はあまり日本に紹介されてませんね。
闘いうどん
2010/01/07 07:39

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