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<<   作成日時 : 2015/01/31 22:48   >>

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ツイッター転載の小ネタ集 今年一月分の闘いです

1/1 岩波文庫版テリーイーグルトン『文学とは何か』を読んでる。やはり名著。これにくらべると『テクストから遠く離れて』の加藤典洋にはなんとも不明瞭な暗がりがあると感じずにはいられない。
 筒井康隆『文学部唯野教授』でシニフィエの記述が間違ってて、丸山圭三郎が「これでいい」とお墨付きをあたえたという話があるけど、「小説だからどうでもいい」と思ったんじゃないか。間違ってたら書き直すべきだし、むしろ筒井は一杯のかけそば分析のような批評のパロデーをもっと書くべきだった。
 佐藤忠男『映画の真実』は、映画に描かれた世界と、現実世界との関係をめぐる好著でした。つぎつぎ語られるアジアの未知の作品に心寄せられる。これこそが本当の、読み応えある評論というものだ。業界に媚びるだけの、関係者以外は読む価値のない、つまらない「批評」ばかりが氾濫してるのだ。

1/2 《前の席で座って本を読んでいたら、偉そうなしゃべり声が聞えてきた。「(略)蓮實なんて、フランスでもベルギーでも通用しやしないじゃないか・・・」。誰かなと思って、顔を観たら、大声の主は、四方田犬彦だった。四方田って、東大で蓮實の弟子だったんじゃなかったっけ?》(粉川哲夫氏の日記から)
 井筒俊彦『マホメット』は、『意識と本質』に並ぶ名著だが、コーランの思想が自分のいま考えてる主題にそっくり重なるものと知る。イスラム過激派の思想を解読することは重要な課題になるかもしれない。
 衛星放送で堤真一のパタゴニア紀行を観る。先住民ヤーガン族が紹介されていたのだ。二十世紀で最も原始的な民族といわれた彼らは極寒の地に裸で生活していた。それは衣服を着る知恵を持たなかったのではなく、もっと効果的な防寒方法を知っていたからなのだ。そんな伝統文化も失われようとしている。

1/3 三が日ぐらいゆっくり寝ながら本を読んですごしたかったのだが、DVDを返却しなければならないので渋谷へ。ついでに文化村画廊でバーニーフュークス展を再見。きらめく木漏れ日、黒雲から沛然と降りそそぐ雨の絵がこよなく美しい。雑なようでいて緻密な描写。
 ジュンク堂に寄ったら、三十年以上前の吉田精一著作集が数冊売られており、驚く。これ古本じゃないのか。芥川龍之介をはじめとする近代日本文学研究で知られる吉田精一だけど、著作集の別巻に収録された『随想』は意外と面白い掘り出し物なのだ。しかしこれは売ってなかったのが残念。

1/4 電車に乗って、ふとあたりを見渡したら、幼児と老婆をのぞいて皆スマホンをいじくってるのが異様だった。いまだに携帯電話も持たない俺は、新年用の手帳を買わなきゃいけないと考えていた。

1/5 意外なところで意外な名前を見るもので、世界の名著『ラッセル・ウィトゲンシュタイン・ホワイトヘッド』の巻にある、イトゲンが住んでた漁港の写真は、郡司正勝から提供されたとある。このあまりに奇妙な取り合わせに、あの高名な演劇学者だろうか、同姓同名の別人だろうかと俺はしばらく考えこんだ。

1/10 「ゴーン・ガール」やっと観た。失踪した女がボンドガール。途中までは、ロス疑惑やら『ヒルダよ眠れ』など思い出し、見応えあったが、後半からダレはじめる。最後は小説なら緊迫感あるだろうけど、映画としてはちょっと弱いんじゃないか。

1/11 イスラム教徒のテロリズムの一端を解するためには、高木徹『大仏破壊』も助けになる。もとは人格者だったタリバン指導者オマルが、ビンラディンに洗脳され、乗っ取られ、バーミヤン大仏を破壊するまでのさまざまな動きが描かれる。ビンラディンの破壊的情熱(狂気)についても知りたくなる。

1/16 職業批評家(売文家)になるということは、読みたくもない本を読まなければならないということだ。ブンゲー誌に書くことが、すぐれた批評を意味するものでは決してない。某や某なぞにあこがれて批評を志す者がいるだろうか。自分にとって切実な問題だけ考える日曜評論家でいつづけることが望ましい。

1/18 山口智充が出てる不動産屋のCMって、ぜったい愛菜ちゃんの「Mother」最終回を真似てるよね。柔軟剤のCMでは松雪さんとも共演してるし。
 味をしめたブンゲー誌の無能編集者は、綾部の熟女小説を掲載するのかな?

1/20 アウトレイジと安藤礼二とアンドレジイドってまぎらわしい

1/25 去年見逃した「グレース・オブ・モナコ」を上映していたので観に行く。そこそこ面白かったのだが、結末が物足りない。まるで私の評論のようだ。

1/28 くりぃむしちゅーのクイズ番組に河原雅彦が出てた。こんな人ゴールデンタイムに出していいのか、と思ったけど、わりとふつうだった。そういえばこの番組、まえには三宅弘樹も出ていたし、ケラは海砂利水魚時代のくりぃむしちゅーを褒めてたんだよね。

1/29 高遠さんたちがイラクで拘束されてたとき、ポストモダン左派ぐらいの、とある文芸編集者(いま文壇フィクサー?)は「あの人たちはかわいそうに殺されるんでしょうね」と無責任に放言しており、醜怪だった。
 彼らが解放された晩、俺は歌舞伎座の裏にある小料理屋で、歌舞伎を愛する老人たちと酒を飲んでいた。テレビのニウスが流れると、老人たちは口口に「金が動いたんだ」と叫び、自己責任論を語り、解放されたばかりの人質を糾弾しはじめた。そこの女将も週刊誌での人質の醜聞を語りだし、ほんとうに、醜怪だった。歌舞伎愛好家とは、この程度なのかと思い、老人たちと決別した。

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