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zoom RSS 遺伝子・進化・滅亡

<<   作成日時 : 2015/12/06 21:49   >>

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進化論関連の興味深い本がつぎつぎ見つかるので、とりあえず新ダーウィン主義のものはどうでもいいと飛ばしているけれど、少数派である反ダーウィン的書物でさえ、読んでも読んでも終わらない。

最近読んだもの
ルース・ハッバード+イライジャ・ウォールド『遺伝子万能神話をぶっとばせ』
商業化されるDNA研究への激しい批判。著者(親子だという)の煙草への憎悪は疑問に思うが、そのDNA偏重主義批判は重要だ。DNA鑑定による犯罪捜査もあまりあてにはならないらしい。
《蛋白質のなかにはDNAやRNAの合成を抑制したり促進するなど、核酸の次元での遺伝情報のやりとりに干渉するものがあることも明らかになった。こうした事実が判明した以上、もはや「DNAが蛋白質の生産を決めている」という中心教義%IなDNA決定論はとっくに時代遅れとなっているのである。つまりいまや「DNAとRNAと蛋白質が(支配・被支配の関係ではなく)互いに作用し合いながら遺伝現象の物質的過程を生み出している」と考えるべきなのだ。》
近年ますます影響力を強めている、こうした発生学的遺伝研究(エピジェネティクス)を生みだしたウォディントンの著作『エチカル・アニマル』を現在読書中。

リマ=デ=ファリア『選択なしの進化』は驚くほど刺激的、というより衝撃的。
生物の形態の構造は、基本的に無生物のものと同じだという。数多く掲載された、鉱物・植物・動物を比較した図版は、みてるだけで楽しい。生物も無生物も、芦田愛菜風にいえば、地球の一部なのだ。
著者は、物質やエネルギーの構造に固有な変換現象による、自律進化なる概念を提唱する。たとえば擬態について。《植物にすでに葉のパタンが存在していたので昆虫が葉を真似るのは可能であり、それらは共通の祖先を有することになる。しかし、葉のパタンは植物がはじめてなのではない。そのパタンは純粋なビスマスのような無機物にすでに存在している。だから、基本的な葉のパタンを作り上げたのは植物の遺伝子でも動物の遺伝子でもなく、それは遺伝子出現以前にすでに原子レベルで用意できていたのである。》
生命は重力・磁気・温度といった環境との相互作用により変化する。進化は長い年月を必要とせず、短期間で起こりうるという。新ダーウィン主義の進化論よりはるかに説得力がある。

近代日本思想大系9『丘浅次郎集』
以前の記事でふれた、丘の人類滅亡論とはつぎのようなものらしい。
《人類は其始め脳と手との力に依つて他の動物に打ち勝ち、絶対に優勢な位地を占めることを得たが、其の脳と手との働きの進んだ結果、今後は貧富の懸隔が甚だしくなり、生活の困難が増し、身体は退化し、神経は過敏となり、不平懐疑の念が進み、私怨のみが盛になつて、協力一致の働きが出来なく成るべき運命を有するに至つたのである。人類の場合に於ても、初め生存競争上最も有効であつた其の同じ性質が限りなく発達して、後には却て禍をなして、今後は滅亡の方向に進むの外なくなつたのであるから、彼の中生代のアトラントサウルスが初め他の動物に勝つ際に有効であつた体力が過度に発達し、終にはその為敏捷を欠いて滅亡したのと全く同一の径路を進みつつあると推測するの外はない。されば其の終局も地質学上の各時代に一時全盛を極めて居た他の諸動物と同じく、恐らくは次の時代までに略々全滅するを免れぬものと見做すが適当であらう。》(「人類の将来」)

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