トンデモ駄作 インディジョーンズ

 最近は映画「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」と「僕の彼女はサイボーグ」をみたよ。

 インディジョーンズ物はたしか、スピルバーグが007風の活劇を撮りたいといって、ルーカスと組んではじめたんだったと思う。「レイダース」は考古学者とナチスドイツが財宝をめぐっておっかけっこする、単純な筋書きながら楽しめる傑作だった。

 二作目の「インディジョーンズ 魔宮の伝説」は、まっとうな活劇だった前作を、最先端の特撮技術でひとひねりした幻想的なアクションで、スピルバーグにしかできない独特の世界を表現した超傑作だった。いまからおもえば、西洋=善 東洋=悪 といった帝国主義丸出しではあったが、それでもまあ面白かったから許せるのだ。

 だが三作目「最後の聖戦」は酷かった。アクションはジャッキーチェンからパクリまくり、緊張を維持できずふやけた笑いで誤魔化そうとする駄作もいいとこ(てゆうかそもそもはじめっから緊張感なんかなかった)。前二作はともに八回以上は見ているけれど、これは二度と見返したくない。その後、少年時代のインディとかいうテレビシリーズをやってたはずだが、見る気にもなれなかった。

 しかし、そこにアクション映画があるかぎり、私は映画館へ足を運ばなければならないのだ。

 と、いうわけで、あまり心ときめくものもなく観たのだが、案の定、過去の作品を芸もなく反復するだけのなさけないトンデモ活劇となりはてていた。はじめの二作は聖櫃だの聖石だのは小道具でしかなく、あくまでアクションがメインだったのが、今回は謎と神秘を探る特撮ゴテゴテの冒険もどきが延延と展開されるだけで観るべきアクションは皆無。もう批評も感想も、紹介文さえ書こうと思わない、ダヴィンチコード以下の大駄作。スピルバーグの本質はやっぱファンタジーとかSFで、アクションを撮るのは最初の二作でもう限界を越えていたのだろう。古代人や先住民を愚弄する製作者どもは死んだほうがいいのではないか。


 くらべて、「僕の彼女はサイボーグ」は奇妙な怪作だが、見応えはあった。自分の誕生日を自分で祝う大学生ジローが、未来からきた最強美女サイボーグに守られ、迫りくる危機をのりこえるという物語。

 去年公開された「デジャヴ」を、カトリーナ被害に遭った人たちを救いたいとする祈りのあらわれだ、といったような批評を寺脇研がのべていて、なるほどと感心したのだが、この映画もそうした願いがこめられているようで、この時期みるととくに痛切にそう感じられる。

 だけど脚本は、時間旅行物にありがちな辻褄の合わない部分がみえたり、展開がはっきりしなかったり、ムダに長い場面があったり、最後のオチもいまひとつ物足りなかったりする。いっそ「デッドコースター」みたいに逃れようもなくたたみかけ襲いかかる死の運命から主人公を助けまくる美女という設定にしたほうが面白かったんじゃないか。

 とはいえ、すべての不満を吹きとばしてあまりあるのが、サイボーグ「彼女」に扮する綾瀬はるかの美しさ! 冒頭、微笑みながら歩いてくる場面は映画史に残るんじゃないかと思うぐらい。MISIAの歌う「約束の翼」もすばらしく、終わったあとはけっこういい気分になれる。

 いやあ、正義って、ほんとうにいいもんですね。
 それではまたお会いしましょう。
 おちんぽ!

この記事へのコメント

2008年07月01日 20:21
トラックバック有難うございます。『~クリスタル・スカルの王国』の評価、まったく真逆で面白いです(笑)。こういうのが映画の良さですよね。
『僕の彼女はサイボーグ』見逃しちゃったんですよね~。
綾瀬はるかファンなので残念無念。
そういえば『ザ・マジック・アワー』にも出ていましたが、
とても可愛らしかったです。
2008年07月01日 21:39
コメントありがとうございます。
私は活劇はやっぱり肉体を駆使したものが好みなので、どうしても特撮物は点が辛くなります。「サイボーグ」は綾瀬はるかを見ているだけで充分満足でしたよ(^^)。

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