ホワイトハウスダウン

「パシフィックリム」で怪獣に追われる芦田愛菜の走りっぷりをみると、はやく本拠地を海外に移さないと来年の24時間テレビのマラソンに駆りだされてしまうんじゃないかと心配になる。

 で、「ホワイトハウスダウン」みてまいりました。
 同内容の映画「エンドオブホワイトハウス」は、序盤、謎の軍用機がワシントンを空襲し、さらに無数の北の工作員がどこからともなくあらわれ、白亜館を占拠してしまうまでは映像的にかなり面白かったんだけど、その後の展開は「ダイハード」以来さんざ使い古されたもので、ほとんど新鮮味がない。セガールの「沈黙の戦艦」みたいに淡淡と進行してゆく。テロ集団にまじってた女性狙撃手(すぐ死んでしまう)が妙に強く心に残ったけれど、そもそも、あれだけの兵器をどうやって米国内で調達したんだとツッコミたくなる。
 「ホワイトハウスダウン」のほうは、あまり評価は高くないようだが、すくなくとも俺には説得力を持っていたし、登場人物たちも魅力的で、面白かった。もうすこし、昔のパニック映画にあった群像劇風にしてもよかったと思う(観光案内の男とか、もっと活躍させてほしかった)。
 「エンド」と「ダウン」のちがいは単純に言えば、保守とリベラルみたいなところで、早い話、敵をどこにみるか、ということでもある(ネタバレを避けるためここまでにしとく)。

 本作には「ダイハード」を意識して作ったとおぼしき場面が随所にみられる。主人公の名前がジョンだったり、「第九」のかわりに「第五(運命)」が流れたりするのも「ダイハード」へ捧げたものではないかと思ったりする。そこが「エンド」と違うところで、脚本にメリハリが効いているのだ。
 あとテロ集団に女性がいないのもいい。「ダイハード2」までは、テロリストに女性はいなかったけれども、その後のこの手の映画では、男女同権のつもりか、かならずムリヤリ女性が含まれているのがなんか俺には嫌だったのだ。

 なかなかの秀作アクション映画で、余は満足じゃ。

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