超絶技巧! 明治工芸の粋

三井記念美術館で「超絶技巧! 明治工芸の粋」をみてきたよ。

八十年代の半ばごろ、よく東京国立博物館へ行っていた。一階常設展示室の
最後の部屋に、並河靖之と宮川香山の焼き物が置かれてい、その美しさ、造形の奇抜さに驚かされたものだった。
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             並河靖之「七宝山水楼閣文香炉」

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             宮川香山「褐釉蟹貼付台付鉢」

美というものは本当に存在するのだ、と、そうしたものへの憧れを持ちはじめたばかりだったので、痛切に感じた。ずいぶん経ってから、横浜美術館で宮川香山の作品を、泉屋博古館分館の七宝展で並河靖之の作品をまとめて見た。清水三年坂美術館へ行ってみたいと思った。そのあとまた泉屋の金工展で三年坂美術館の所蔵品をみた。
また、九十年にみた大英博物館所蔵江戸美術展で、自在や根付や印籠の素晴らしさを知った。本阿弥光悦の蒔絵硯箱にはむかしから魅せられていた。

今回の展示も清水三年坂美術館の所蔵品。並河靖之の七宝はいつみても素晴らしい。
驚嘆したのは刺繍絵画と安藤禄山の象牙彫刻。
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遠目では油絵にしかみえない。

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これはすごい。近代以前の工芸がみえないものを表現したとすれば、明治の工芸は対象に迫る写実主義が発達したのだ。高橋由一の絵のように。

かくして、今日も正義は、私によって守られた。

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