「あさひなぐ」と「いだてん」

現在おいらが唯一読んでる漫画、週刊ビッグコミックスピリッツ連載、こざき亜衣「あさひなぐ」が終了した(ヤングマガジンの「喧嘩稼業」もあるのだが、もはや連載中とはいえない状態だ)。
読みはじめたのは三年ぐらい前、乃木坂メンバーの映画が公開されたころで(映画はつまらなかったが、江口のりこ扮する尼さんの寿慶は漫画そのままで驚いた)、風呂屋でみつけて単行本を読み耽った。ごくふつう、というより、ちょっとひ弱な女子高生の主人公が薙刀部にはいって奮闘するのだけど、なかなか強くならない主人公がゆっくりゆっくり成長してゆくさまが面白く、薙刀の面白さも伝わってくるのだが、連載のほうは全国大会がはじまってからさっぱり面白くなくなっていった。
薙刀のパターンが尽きてしまったのか、作者の気力が衰えたのか、こちらが興奮するような内容はなく、はやく終わらせようとしてるふうにも見えた。主人公の最後の試合も長いわりには盛り上がらず、クライマックスというべき最終決戦はなんと描かずにすっとばすという荒技。
こういう手管も有効な場合はあるけれど、どうも作者のほうにもはや描く力が残ってなかったとしか思えない。最終回もすっきりしないものだった。全国大会以前までは本当に面白く、端役の登場人物にもこまやかに目を配り、はじめのほうでちょっとだけ紹介される目立たない女の子が忘れたころに主人公最後のライバルに変貌するという衝撃もあったのだが、けっきょく中途半端に終わってしまった。作者のこざきさんはツイッターでアベ政権を批判したり、好感を持つのだが、やはり終盤での失速は評価できない。
漫画も連載終了後に手を加えて大幅に描きなおすことがもっと行われていいのではないか。そうすればさらに輝く作品は現れると思う。

さて「いだてん」ストックホルム大会編をデーブイデーで鑑賞。これは面白かった。日本人初の五輪出場に隠された苦難。団長の嘉納治五郎は渡航許可が下りず出発が遅れ、監督の大森は病に倒れ寝たきりに、日本で負けなしだった三島弥彦は西洋人との力の差を思い知らされ意気消沈し、期待の金栗四三にはさらなる苛酷な運命が待ち受けているという展開。これだけ面白いのに視聴率がいまひとつだったとすれば、やっぱりビートたけしの古今亭志ん生がミスキャストで、足を引っぱったのではないか。たけしは(ヤクザだろうと落語家だろうと)誰を演じてもたけしにしかみえないのだ。「バトルロワイアル」も、原作は坂持金発という髪の長い担任の下で3年B組の生徒が殺しあう物語なのだから、本来なら武田鉄矢、それが無理でもせめてそっくりさんが演じるべき役柄なのに、たけしが演じたのは失敗だったと思う。
ピエール瀧の出演部分はすべて撮りなおしたようで、それなら中途半端だった最終回も撮りなおしてほしかった。
全話観てあらためて感想を記そう。

本日は最後までお読みいただき、ありがとうございます。
もしお読みいただいている貴方が、悪の側に位置する存在なら、
滅ぼす正義をお許しください。

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