豊饒なる日本人形劇

ツイッターのアカウント、復旧までしばらくかかるかと思ってたら、こっちではなにも発信する間もなく、数日で復活してしまった。とりあえず報告まで。

まえの記事に書いたLOVE展の杉本文楽から、気になって人形芝居についてあれこれ検索してみたら、下呂温泉で上演されてた竹原文楽の貴重な舞台裏の記事があった。

http://ameblo.jp/shimizu-gerospa/entry-10550109834.html

竹原文楽とは、洞奥一郎という鬼才がつくりだした驚異の超絶からくり人形芝居。たったひとりで数十体の人形を操るもの。
下呂温泉の専属で、他所では上演されないものだったが、おいらが中学生のころ、国立劇場演芸場で「先代萩」が上演されたことがある。よく中学生がひとりでこんなもの観に行ったもんだ。このときの目当ては、愛知県半田市の山車カラクリででる傀儡師だった。中世の箱かけ人形劇を再現した演目。そんなわけで、竹原文楽についての知識は全くなかったのだ。
しかし小型の人形がずらりとならび、いっせいに三味線を弾いたり、一体だけがするすると着物を脱いだりする仕掛けに轟いた。だけどまだ子供だったから記憶はもうおぼろげでしかない。ふだん民俗芸能公演は小劇場で行うはずだけど、なぜ演芸場だったのかはわからない。このときの公演記録映画は残されているのだろうか。youtubeに映像はあがっておらず、どれだけ記録映像があるのかはわからない。なんとかもういちど観てみたい。洞奥さんは亡くなられ、後継者もいないので、もはや封印された幻の人形芝居なのだ。
この芝居は研究もあまりされてないのではないか。伝統劇とも近代劇とも違うあまりに独自の世界なので、注目されることがないのかもしれないが、世界でも類のない人形劇。洞奥一郎は、辻村ジュサブローや川本喜八郎よりはるかに凄い天才人形師だったと思うものだ。
参考
http://oudon.at.webry.info/200802/article_5.html

しかしyoutubeという便利な仕組みによって、少年時代から観たいと思ってきた岐阜のひんここ人形や、福岡の実盛人形などが自宅にいながらみられるなんて、夢のようだ。もちろん生で見るに越したことはなく、一生に一度は地元で観てみたいものだが。
てなわけで、さらに調べると、小豆島のデコ芝居が復元上演されていて、その動画も発見した。ついさいきん、何十年ぶりかで復活させたらしい。

http://www.youtube.com/watch?v=OyE4orWFJvk

デコ芝居については以下を参考のこと。
http://oudon.at.webry.info/201206/article_6.html

おそらく、車人形や乙女文楽とおなじく、明治に入ってから文楽の三人遣い人形をひとりで遣えるようにと工夫をこらし創造されたものではないだろうか。しかし記録がまったく残されていないという。だが、今回上演された舞台はじゅうぶん見るに耐えるもの。これもまた類のない人形芝居だろう。川劇など中国でたまにみる、人形が人間をおぶった形の演し物に似ている。

すでに廃絶した千葉県飯富のふくさ人形の記録映画も見てみたい。

日本という国は、驚くほどすばらしい人形芝居が豊富に残されている。それにより、人形操法の歴史を辿ることができる。こんなすばらしい国はほかにない。そうした文化を、売国奴たちが滅ぼそうとしている。闘わなければならない。対象に無償の愛を注ぐオタクではなく、売れていれば正義と考えるオタクもどきが一番いかんのだ(アズマとかウノとか、その亜流とか)。悪は滅ぼさなければならない。正義こそわが使命。かくして、今日も正義は、私によって遂行された。

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