テーマ:文学

詩と箴言:李卓吾と洪自誠

利益が貧者に行き渡らず富者の間でだけ分けられるとき、信頼が単に利益を生むための手段になるとき、喜捨の支払いが単なる重荷になるとき、男がその妻に従属して母に背き、友人をもてなして父親を冷遇するとき、モスクが騒がしくなるとき、最低の人間が指導者になるとき、尊敬ではなく、厄介事を怖れて人を接待するようになるとき、酒が大量に飲まれるとき、人々が…
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世界文学大作戦:イブン・トゥファイルの哲学小説「ヤクザーンの子ハイイの物語」

イブン・トゥファイルの哲学小説「ヤクザーンの子ハイイの物語」の翻訳はないとながらく思い込んでいたのだが、調べると、上智大学中世思想研究所編訳監修、中世思想原典集成11『イスラーム哲学』(平凡社)に収録されていると知り、さっそく図書館で借りてくる。これはイブン・シーナー、ガザーリー、イブン・ルシュド、スフラワルディーといった、おいらも名前…
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さらば加藤典洋

加藤典洋氏が亡くなった。この人の著作と思想に関しては、色色と複雑な感情がある。そこで、加藤周一のすぐれた文章「さらば藤純子」「さらば川端康成」に倣って、その感情を書き記し、さらば加藤典洋といおう。 加藤典洋の名を知ったのは、85年に朝日新聞に掲載された見田宗介の論壇時評だった。日米貿易摩擦の話題からはじまって、経済論壇における処方…
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詩と箴言:大伴旅人と山上憶良

世間はむなしきものと知る時しいよよますます悲しかりけり(大伴旅人) 令和元年と聞くたびに明和電機を思い出してしまう。 新元号が決定したわけだが、私は元号否定論者ではない。なぜなら、日本の帝国主義よりキリスト教を先兵とした西洋植民地主義のほうが遥かに悪質で、世界中に害毒を撒き散らし、現在まで世界を混乱させていると思うからだ。 そ…
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俳句と川柳と落首

ここ一月ばかりバタバタしてた。まだ忙しく、精神的な余裕を持てない。 復本一郎『俳句と川柳』読む。なかなかの好著。とはいえ私は俳句や川柳を鑑賞する趣味がなく、その歴史にはまったくの無知だ。この本は俳句と川柳の発生から展開を、じつにわかりやすく説き明かしている。 俳句は俳諧から生み出された、ということぐらいはなんとなく知っているが、…
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詩と箴言:ジュゴンの歌

すべて文字は天道を盗む道具だ。それを知らないで文章を好む人間は、道を盗むことを好むまちがった人間だ。だから昔から詩文を好む連中に、互性の真道を知っている人間は絶無なのだ。文章は苦労して作るものではなくて、ただ意味を明確に示せばよいものだ。(安藤昌益「自然真営道」 日本の名著19 野口武彦訳) 「シャマニズム的な霊魂観を否定して、も…
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詩と箴言:新年の誓い

もう正月気分はすっかり抜けてしまったけれど、今年は毎日一篇は詩を読もうと志している。まああれこれ読んでもこれは素晴らしいと思えるものはそう多くないのだが、いくつか紹介してみよう。 最初はイクバールの「ほたる」(沢英三訳 世界名詩集大成18『東洋』から)。イクバールはインドのイスラム詩人、弁護士・政治家としても活躍し、パキスタン独立…
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世界文学大作戦:ウラル・バトゥル

はじめは嘘つきに対して王座が据えられることもあろうが、最後には人々はその嘘を発見して顔に唾をはきかけることになろう。(賢者アヒカルの言葉) すこしは19世紀20世紀の文学も読まねばと思うのだが、どうしても近代以前の文学作品のほうが面白く、そっちを読みふけってしまう。 さて、平凡社東洋文庫は長きにわたり中央アジアの英雄叙事詩を…
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世界文学大作戦:ブータンの瘋狂聖 ドゥクパ・クンレー伝

渋谷ツタヤのサスペンスコーナーにあった「神は死んだのか」というDVDが面白そうなので借りてみた。無神論者の哲学教授に論戦を挑む学生と、彼らを取り巻くひとびとの群像劇で、これはてっきり「マグノリア」方式で、最後とんでもないオチがつくに違いないと思っていたら、事件が起こることは起こるのだが、結局教会の宣伝映画じゃないかとがっくり。幸福の科学…
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詩と箴言:終末論覚書

性根のまがった哀れな男は、手当たり次第に何でも嘲る。自分にも欠けた点がないわけでもないのを、知ればいいのに、それには気がつかない。(「オーディンの箴言」『エッダ―古代北欧歌謡集』谷口幸男訳) ここしばらく、終末の神話について調べていた。メソポタミアやエジプト、ゾロアスター教やユダヤ教など、古代オリエント関連の本をいろいろと読んだが…
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エグホン7

ツイッター転載の小ネタ集:七月に抉られた本質です 7月3日 不祥事起こした文芸誌は編集長が辞任すべきだろうね 御伽草子(高野物語)には「ひめくまをおもふ心は瘡がしら 塩と酢酢とをにじりつけつつ」なんて和歌(もどき)を詠んで下人が恥をかいたという逸話があるそうな(佐竹昭広『下剋上の文学』による) 7月4日 佐〇木敦が…
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背に腹は代えられず、セクハラはやめられず

まーとにかく一銭にもならないことで忙しく、ブログを書く気力もない一月なのでありました。 もう十年ぐらい前のことになるのだが、ある飲み会で文芸評論を書いているという男と話をした。「資本主義を否定する」などと勇ましく語るから、どうやって実践するのかと突っ込んだらしどろもどろになって答えられず、「ああコイツ馬鹿か」と思った。じっさいアチ…
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エグホン5

ツイッター転載の小ネタ集:五月に抉られた本質ですが、はじめのほうのツイイドを誤って消してしまいました。ので、十日から。 5月10日 ゆうべ体験した不思議な偶然を記しておかねばなるまい。ただ酒にありつこうと、本の宣伝もかねて、群像新人賞の贈呈式に足を運んだ。終了後、エレベーターの中で知人に本をみせていると、隣で驚きの声をあげた方が…
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エグホン2・3

ツイッター転載の小ネタ集 二月三月に抉られた本質です。 東京新聞大波小波に、早稲田小劇場の稽古映像が公開されたと出ていたが、欧米の前衛劇・パフォーマンス映像はネット動画で見ることができるのに、日本のアングラはかろうじて天井桟敷がビデオ化されてるほかは見る機会がない。やはり日本は文化後進国なのか。(2月2日) それにしても、い…
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詩の根源へ

という本を出しました 本を出すのははじめての経験なので、大変だったけど、いろいろと勉強になりました。 崇高な内容なので、ぜひお読みください。 詩の根源へ藤原書店飯塚 数人ユーザレビュー:Amazonアソシエイト by
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エグホン(抉られた本質)1

ツイッター転載の小ネタ集 平成三十年一月に抉られた本質です 1月5日 兄と弟の会話 弟「兄上!」 兄「なんだ、弟下」 1月8日 昨日のテレビで、体の表面に鉄分を含んだ貝が紹介されていたが、獲得形質が遺伝するのでなければ、突然変異であんなふうに生物が進化するとは思えないのだが… ところで「喧嘩稼業」トーナメント出場選…
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星野仙一について私が知っている二三の事柄

新年最初の読書はフィリップロス「素晴らしいアメリカ野球」だった。冗長な部分は多いものの、終わりのほうはけっこう面白い。むかし小田実がテレビの討論番組で「フィリップロスっちゅうオッサンがこういう小説を書いとるんや」と話していたけど(ロスは小田より歳は一つ下だが)、出席者は誰も読んでなかったようで、完全にスルーされていた。小田実や村上春樹や…
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抉られた本質(師走編)

ツイッター転載の小ネタ集 十二月の本質です 12月11日 文芸評論家には三つの種類がある。一つは「文学とは文芸誌に載った小説のことだ」と誉めまくり重用される者。いま一つは文学的業績はないけど不正選挙の独裁権力者にゴマをすりまくり評論家ヅラする者。最後は「編集がアホやから批評が書けへん」と現代文学に背を向ける者。 12月16…
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詩と箴言 ビルマの文学

日頃世界のさまざまな詩を読んでいるのだが、東南アジアの古典文学作品は、中国文化圏にあるベトナムのものがかろうじて翻訳されているぐらいで、その他の地の古典文学は、存在するのかどうかすら知られていない。さいわいタイに関しては『タイ国古典文学名作選』があり、これは抄訳要約ながらかなり面白く、いつかあらためて紹介したい。今回取り上げるのはウー・…
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詩と箴言 ウイグルのムカーム

青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。 苦しみの日々が来ないうちに。 「年を重ねることに喜びはない」と   言う年齢にならないうちに。 太陽が闇に変わらないうちに。 月や星の光がうせないうちに。 雨の後にまた雲が戻って来ないうちに。(「コヘレトの言葉」新共同訳『聖書』) 萩田麗子翻訳・解説『ウイグルの十二ムカーム…
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抉られた本質(六・七・八月編)

ツイッター転載の小ネタ集:六・七・八月の闘いです 6月5日 大量投下と天皇陛下ってまぎらわしい 6月9日 芦田愛菜ちゃん、もう矢口真里と同じ身長なんだな。 ピースの綾部はアメリカでジャクリーンビセット(超熟女)と交際してほしい。 6月12日 ES細胞捏造事件を描いた韓国映画「提報者」を見る。STAP細胞事件よ…
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芸術小説 超探偵・高橋節夫の事件簿3

   3身体殺人事件――さようなら、高橋節夫  私はこれから、私たちが遭遇した、世にも恐ろしい事件について語らなければならない。私は、この事件についてだけは、決して語ることはないと思っていた。だがついに、封印を解き、語るべきときがきたのだ。決して語るべきではないと思いながらも、その半面、心の奥底では、これを語り残したまま死ぬことは…
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芸術小説 超探偵・高橋節夫の事件簿2

   2超密室! 豚高闘竜殺人事件  私はこれから、私たちが遭遇した、世にも恐ろしい事件について語らなければならない。  私は、この事件についてだけは、決して語ることはないと思っていた。だがついに、封印を解き、語るべきときがきたのだ。決して語るべきではないと思いながらも、その半面、心の奥底では、これを語り残したまま死ぬことはでき…
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芸術小説 超探偵・高橋節夫の事件簿1

   1超探偵・高橋節夫登場  ほんとはただの使いっぱしりのくせに、俺は芝居で飯を食ってるとか、ロンドンブーツは俺が育てたとか、俺は芝居が上手いとか、嘘ばかりつきまくり、いざ本番となると緊張のあまり舞台でひたすら絶叫し、全身から異常波をまきちらしていばりちらし、自分から劇団を作ろうと言いながら俺はアドバイザーだのどとほざき、公演を…
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詩と箴言 マヤの神話

 四つの国の終わりに、その罪悪の極みとして  高慢で狡猾な一人の王が起こる。  自力によらずに強大になり  驚くべき破壊を行い、ほしいままにふるまい  力ある者、聖なる民を滅ぼす。  才知にたけ  その手にかかればどんな悪だくみも成功し  驕り高ぶり、平然として多くの人を滅ぼす。  ついに最も大いなる君に敵対し  人の…
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詩と箴言 遺伝子とは何か

アラブの詩以上に知られていないのがトルコの古典詩だ。平凡社の世界名詩集大成18には、峯俊夫によるフズリとバーキー、それに二十世紀の詩がわずかに翻訳されており、これらはのちに『トルコの詩』という一冊にまとめられているが、俺が読んだのはそれだけだ。《ムーア人の滅亡後はアラビア・セム系の言語の宝はトルコ人に受け継がれたが、かれらはほとんど独特…
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詩と箴言 ジャーヒリーヤ詩

サタンは、すべての罪ぶかい嘘つきのもとへ降りる。 彼らは聞きいっているが、その多くは嘘つきである。 迷う者は詩人に従う。 汝は、彼らがあらゆる谷間をさまよい歩く様子を見なかったか、 自分では実行もしないことを口にするのを。 ――コーラン26章 池田修訳(世界の名著15) コーランでは、詩人は世迷いごとで人人を煽動する罪深…
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平成二十九年最初の本質

ツイッター転載の小ネタ集:一月の本質になります 1月4日 去年のBABA嵐は寺田心が糞うざかったけど、昨日のはかなり面白かった。松下奈緒に「愛菜ちゃんはそんなことしないと思ってた」と言われたとき、芦田愛菜ちゃんは「汚い子供でごめんなさい」と返すべきだったのだが。 1月5日 東京新聞に小田実の記事が載っていた。小田…
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詩と箴言 方丈記と愚管抄

しばらく世界のさまざまな詩と箴言を紹介してゆきたい。 人間がするところ一切愚劣な中でも、かくも危険な都の市街地に家を営むために財を惜しまず苦心するのは、とくにつまらぬことである。鴨長明「方丈記」(日本国民文学全集7『王朝日記随筆集』佐藤春夫訳) 平安末期から鎌倉のはじめ、戦争・飢餓・疫病・災害・政治腐敗などが人人を襲った。危…
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八月の本質

ツイッター転載の小ネタ集 物事の本質を鋭く抉ります 8月1日 不正を言うなら証拠を出せ、といいつつ、てめえは週刊誌のヨタ記事によっかかって鳥越さんを中傷してるガイキチを発見。 田中康夫や三宅洋平や宇都宮健児には失望させられたが、いまここで自分が絶対正しいという立場から彼らを誹謗中傷すれば、世に膿む狒狒と同水準のウンコ人間になっ…
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