テーマ:

詩と箴言:李卓吾と洪自誠

利益が貧者に行き渡らず富者の間でだけ分けられるとき、信頼が単に利益を生むための手段になるとき、喜捨の支払いが単なる重荷になるとき、男がその妻に従属して母に背き、友人をもてなして父親を冷遇するとき、モスクが騒がしくなるとき、最低の人間が指導者になるとき、尊敬ではなく、厄介事を怖れて人を接待するようになるとき、酒が大量に飲まれるとき、人々が…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

世界文学大作戦:イブン・トゥファイルの哲学小説「ヤクザーンの子ハイイの物語」

イブン・トゥファイルの哲学小説「ヤクザーンの子ハイイの物語」の翻訳はないとながらく思い込んでいたのだが、調べると、上智大学中世思想研究所編訳監修、中世思想原典集成11『イスラーム哲学』(平凡社)に収録されていると知り、さっそく図書館で借りてくる。これはイブン・シーナー、ガザーリー、イブン・ルシュド、スフラワルディーといった、おいらも名前…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

さらば加藤典洋

加藤典洋氏が亡くなった。この人の著作と思想に関しては、色色と複雑な感情がある。そこで、加藤周一のすぐれた文章「さらば藤純子」「さらば川端康成」に倣って、その感情を書き記し、さらば加藤典洋といおう。 加藤典洋の名を知ったのは、85年に朝日新聞に掲載された見田宗介の論壇時評だった。日米貿易摩擦の話題からはじまって、経済論壇における処方…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

詩と箴言:大伴旅人と山上憶良

世間はむなしきものと知る時しいよよますます悲しかりけり(大伴旅人) 令和元年と聞くたびに明和電機を思い出してしまう。 新元号が決定したわけだが、私は元号否定論者ではない。なぜなら、日本の帝国主義よりキリスト教を先兵とした西洋植民地主義のほうが遥かに悪質で、世界中に害毒を撒き散らし、現在まで世界を混乱させていると思うからだ。 そ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ブラウン神父とか中沢新一とか

イブン・ハルドゥーンは『歴史序説』でマフディー(救世主)信仰について詳述している。「末世になると、預言者の家系から一人の男が現われて、宗教を強化し、正義に勝利の凱歌を与えるであろうという考えは、いつの時代でもあらゆるイスラーム教徒に流布していた。」(森本公誠訳) 社会が不正や圧制に満ちたとき、救世主が現われ、最後の審判までの数年間、世…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

俳句と川柳と落首

ここ一月ばかりバタバタしてた。まだ忙しく、精神的な余裕を持てない。 復本一郎『俳句と川柳』読む。なかなかの好著。とはいえ私は俳句や川柳を鑑賞する趣味がなく、その歴史にはまったくの無知だ。この本は俳句と川柳の発生から展開を、じつにわかりやすく説き明かしている。 俳句は俳諧から生み出された、ということぐらいはなんとなく知っているが、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

詩と箴言:新年の誓い

もう正月気分はすっかり抜けてしまったけれど、今年は毎日一篇は詩を読もうと志している。まああれこれ読んでもこれは素晴らしいと思えるものはそう多くないのだが、いくつか紹介してみよう。 最初はイクバールの「ほたる」(沢英三訳 世界名詩集大成18『東洋』から)。イクバールはインドのイスラム詩人、弁護士・政治家としても活躍し、パキスタン独立…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

詩と箴言:終末論覚書

性根のまがった哀れな男は、手当たり次第に何でも嘲る。自分にも欠けた点がないわけでもないのを、知ればいいのに、それには気がつかない。(「オーディンの箴言」『エッダ―古代北欧歌謡集』谷口幸男訳) ここしばらく、終末の神話について調べていた。メソポタミアやエジプト、ゾロアスター教やユダヤ教など、古代オリエント関連の本をいろいろと読んだが…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

三遊亭円丈『師匠、御乱心!』と落語協会分裂騒動

三遊亭円丈の名著『御乱心』が三十年以上の時を経て、『師匠、御乱心!』と改題され、ついに文庫化された。 正直、新たにつけられた鼎談や夢枕獏の解説はつまらなかったのだが、そのむかし、『御乱心』をはじめて読んだときはまさに衝撃だった。スポーツ新聞に、円丈から本が送られてきたがかなり過激な内容だ、と紹介されていて、円丈はそれほど好きではな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

詩の根源へ

という本を出しました 本を出すのははじめての経験なので、大変だったけど、いろいろと勉強になりました。 崇高な内容なので、ぜひお読みください。 詩の根源へ藤原書店飯塚 数人ユーザレビュー:Amazonアソシエイト by
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

不正選挙小ネタ集

不正選挙に関するつぶやきをまとめました 自民党は不正選挙で政権獲ったから秘密保護法案の成立を急ぐのだ。(2013年11月23日) 金まみれの不正選挙で政権獲って公約破りはあたりまえの嘘つきがよくぞ「民主主義に従って」「支持の輪を広げるべき」とかほざいてくれるわ。イシバの狂気みなぎる目はファシストと本質においてあまり変わらない…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

抉られた本質(五月編)

ツイッター転載の小ネタ集 この五月に抉られた本質です 5月1日 山田登世子先生の『贅沢の条件』を読む。ブランド品や服飾に興味を持たず、いつも着の身着のままチンポ丸出しの私にも面白く読めたのは、この本のそこかしこに演劇論的なアプローチが存在したからにほかならない。贅沢とは、すぐれて演劇的な表現行為でもあるのだと気づかされた。終わり…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

詩と箴言 マヤの神話

 四つの国の終わりに、その罪悪の極みとして  高慢で狡猾な一人の王が起こる。  自力によらずに強大になり  驚くべき破壊を行い、ほしいままにふるまい  力ある者、聖なる民を滅ぼす。  才知にたけ  その手にかかればどんな悪だくみも成功し  驕り高ぶり、平然として多くの人を滅ぼす。  ついに最も大いなる君に敵対し  人の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

詩と箴言 遺伝子とは何か

アラブの詩以上に知られていないのがトルコの古典詩だ。平凡社の世界名詩集大成18には、峯俊夫によるフズリとバーキー、それに二十世紀の詩がわずかに翻訳されており、これらはのちに『トルコの詩』という一冊にまとめられているが、俺が読んだのはそれだけだ。《ムーア人の滅亡後はアラビア・セム系の言語の宝はトルコ人に受け継がれたが、かれらはほとんど独特…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

並河靖之七宝

中古書店で『赤塚不二夫実験マンガ集』をみつけ、迷わず購入。ここに収録された作品のいくつかは子供のころに読んだことがあり、ながらく再読したいと思っていたのだ。 由良君美はゼミ生選抜試験に「レッツラゴン」を分析させたと四方田犬彦は書いていた。俺は「天才バカボン」は「トリストラム・シャンディ」から影響受けているのではないかと思っているの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

原田伊織『明治維新という過ち』

さて原田伊織『明治維新という過ち』の感想 司馬遼太郎の、明治維新政府への思い入れは、俺にはどうしても理解できなかった。とりわけ大久保利通の評価は頷けない。なのでこの本はなるほどと共感するところが多かった。 著者によれば、江戸の幕臣の日本近代化構想は、いわゆる勤皇志士などよりはるかに先進的なものだったという。著者は詳述してはい…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

加治将一『禁断の幕末維新史』

パソンコの調子が悪くて、なかなか更新できなかったのだが、最近よく新聞に大大的に広告が載ってるので気になって、原田伊織『明治維新という過ち』を読み、ついでに見かけた加治将一『禁断の幕末維新史』も読んでみる。これはすこぶる面白かった。原田伊織の本については後日あらためて書く。 2004年12月号のムーは「天皇の黒幕と天岩戸の秘密」なる…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

山上たつひこの崇高な世界

乃木坂太郎の漫画『医龍』([原案]永井明 [医療監修]吉沼美恵)を読んだ。これは面白い。特に終盤、胸部大動脈瘤を患う大学病院の支配者が、教授候補三名を主治医に指名し、おのおのの治療法を競わせる場面は、私も同じ病気だったため興味津津だった。 さて、文藝別冊は総特集山上たつひこ。これは読み応えがあった。 私は小学生時分、『がきデ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

三田誠広『聖書の謎を解く』

ちょっとまえに読んだ『原理主義から世界の動きが見える』に、旧約聖書という名称を使わない動きが広がっていると書かれていた。旧約とはあくまでキリスト教典としての呼び名で、同内容のユダヤ聖典を指すのではない。小乗仏教という呼称は差別語なので上座部仏教とか南方仏教とか初期仏教といった言い換えが行われているが、ユダヤ教典にはまだふさわしい日本語の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

今西錦司の人類滅亡論

進化論と並行して、終末・滅亡に関する本をあれこれ読んでいる。野間宏『現代の王国と奈落』を読んでいると、有名な生物学者が人類滅亡論を唱えている、と書かれていた。 おそらくこれは今西錦司のことだろう。今西が人類滅亡論者になったとは、1968年の「丘浅次郎の進化論」という文章に書かれている(『私の進化論』所収)。 丘浅次郎という名…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

フランシス・ヒッチング『キリンの首』

動物王国 それにしても進化論の本を読んでいるとキリがないのだが、大筋の道は見えてきたように思う(もちろん進化の謎が解けるわけではないが)。 フランシスヒッチング『キリンの首』読了。これは必読といっていい良書だった。ダーイン進化論への疑問が、さまざまな角度から説かれている。これは買って精読する必要がある、と女族書評をのぞいたら…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

生命大躍進

家族の話ばかりをする同僚 http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/1017/356223.htm?o=0 こういう人って、けっこういっぱいいるんですね。 絶滅動物の物語は涙をさそう。俺は子供のころ『最後の渡り鳥』というエスキモーコシャクシギを描いた本を読んで泣いた。子供時代の本は皆処分してしまっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

生物学ノート

ドクターペッパーが不味いという奴はキチガイだと思う というわけで、進化論などを主題にした評論を構想中なので、生物学関連のさまざまな本を読んでいる。吉川浩満『理不尽な進化』は、俺の考えていることとはだいぶ違うのだが、著者は学生時代、ドーキンス『利己的な遺伝子』と並んで、真木悠介『自我の起原』から影響を受けたという。 俺は学生の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

須原一秀『自死という生き方』

最近は新しい評論の参考になりそうな本をいくつか読んだ。黄文雄『文明の自殺』、リチャードミルトン『進化論に疑問あり』は疑問もあるが学ぶところも多い。  ちかごろは「自殺」の問題をどう思想化すべきか考えているところなので、前前から読みたいと思っていた須原一秀『自死という生き方』も読んでみる。これもなかなか興味深かった。 著者は自身の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

正義十六雑穀

新聞に立川談志が「百年に一人の天才」と評された、とあって、疑問に思う。そんな批評をするからにはここ百年にわたる落語を聞いてなきゃいけないし、その他の話芸諸芸にも通じてなきゃいけないだろう。談志が四代目円喬や三代目小さん以上の名人だとでもいうのだろうか。談志なぞせいぜい異才どまりで、断じて天才ではないだろう。先代三平のように天の災いという…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

引越しと断捨離

とりあえず引越しを終え、欠陥住宅からまともな家に移り、やっと一休み。くたびれすぎたので、週一でバリ風天然温泉スパリブールヨコハマに通っています。 同時期に金魚の赤ちゃんが生まれてしまったので、育児もこなしつつ、物を運ぶ。アルビノも十五匹ぐらいいたのに、いつのまにか姿を消し、いまでは一尾のみ。透明鱗アルビノもいたかもしれないと思うと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

矢崎泰久『残されたもの、伝えられたこと』

去年の暮れぐらい、図書館で矢崎泰久の本を検索したら、表題作を見つけた。副題に「60年代に蜂起した文革者烈伝」とある。読みたいと思って、棚を探したけれどみつからない。ちょうど原稿を書いているとこなので、週一回は通っているから、そのたびに探すのだけど、検索機では貸出可能になってるのに、やっぱりない。一ヶ月ほど経ってもみつからないから、とうと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『ドカベン』中学編が素晴らしい

ほんとうに、大手マスコミによるアヘ政権・棄民党の支持率捏造をやめさせなければ、日本が滅び去ってしまうだろう。せめて市民がしっかり正気を保って、不正に抗議しなければならない。  お湯屋に行って、風呂あがりに麦酒を飲みながら水島新司『ドカベン』中学編を読んだ。これはなかなか面白かった。  ドカベンは小学生のころ熱狂的に読んだけど、強…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

西原克成『追いつめられた進化論』

切手の価値がいかに暴落しているか それにしてもこう寒いとブログを更新する気が起こらない 新しい評論の構想を練りながら、原稿の書き直しも行わなければならない。つぎに書くものは、進化論が大きな主題のひとつになるだろう。 キリンの首はなぜ長いかを説明するには、単純にいってつぎの三つがある。 ①高い枝にある葉っぱを食べようと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

年末の読書から

さまざまな本を読み散らかしているので、ちょっとした感想を。 別冊宝島編集部編『進化論を愉しむ本』は多様な進化思想を要約紹介した好著。ダーウィン進化論もここではすでに相対化されている。 イブンハルドゥーン『歴史序説(三)』には、世界の終末や生類の滅亡はありえないという見解に反対した哲学者イブン=スィーナーの思想が紹介されている…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more