テーマ:文化

芸術一直線

今年に入って忙しかったり寒かったり天気が悪かったりで、映画にも舞台にも美術展にもほとんど足を運べていなかった。ようやくヒマもできてので、横浜市民ギャラリーで「昭和後期の現代美術1964-1989」、そごう美術館「千住博展」、東京都美術館「奇想の系譜展」を鑑賞。 まず昭和後期の現代美術。神奈川県立図書館と横浜市立中央図書館にはよく行…
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醜怪! 悪の蕎麦屋

「カメラを止めるな!」テレビ放送を楽しむ。やはり緻密に作られている。しかしこの作品だけを過度に持ち上げて、東京サンシャインボーイズ「ショウマストゴーオン」や、シベリア少女鉄道「耳をすませば」のような超傑作舞台作品を忘れるようではいけない。演劇批評は派閥意識ゴリゴリのポストモダンかぶれにずいぶん荒らされ、すっかり堕落してしまったな。 …
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民俗大作戦

まあ忙しかったり、天気が悪かったり、体調が良くなかったりでなかなかモノホンの芸術に親しむ機会に恵まれない。 先月は都庭園美術館で「ブラジル先住民の椅子」展を見た。さまざまな動物をあしらった椅子は呪術とも結びついているようで、これはまさに生活に根ざした民俗だ。 たばこと塩の博物館ではパナマ先住民クナ族の衣装(モラ)の展…
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詩と箴言:終末論覚書

性根のまがった哀れな男は、手当たり次第に何でも嘲る。自分にも欠けた点がないわけでもないのを、知ればいいのに、それには気がつかない。(「オーディンの箴言」『エッダ―古代北欧歌謡集』谷口幸男訳) ここしばらく、終末の神話について調べていた。メソポタミアやエジプト、ゾロアスター教やユダヤ教など、古代オリエント関連の本をいろいろと読んだが…
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エグホン7

ツイッター転載の小ネタ集:七月に抉られた本質です 7月3日 不祥事起こした文芸誌は編集長が辞任すべきだろうね 御伽草子(高野物語)には「ひめくまをおもふ心は瘡がしら 塩と酢酢とをにじりつけつつ」なんて和歌(もどき)を詠んで下人が恥をかいたという逸話があるそうな(佐竹昭広『下剋上の文学』による) 7月4日 佐〇木敦が…
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二十九年前の朝まで生テレビ

晩年の西部邁はアヘ政権に批判的だったようだが、もう少し生きていたら、朝日の森友文書改竄報道と断末魔のアヘチンゾウに対して、どんな反応をみせたのだろうか。 などと思ったのは、ネット動画で西部邁追悼として、1989年元日に放送された朝まで生テレビの一部が掲げられているのを見つけたからだ。 この回は私が最初に見た朝までテレビで、出演者…
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幻の貨幣

先月は「アウトレイジ最終章」の感想など書こうと思いながら、とうとう更新できませなんだ。 さて、ネットで見つけたいくつかの貨幣画像 終戦後つくられた十銭アルミ貨の、黄銅での試作品(見本の文字が入ってます) こちらはブラジルとの交流百年の記念貨幣。デザインに問題があって、下のコインは鋳造はされたものの差替え不発行に終わ…
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詩と箴言 先住民の言葉

ながらく更新が途絶えていたが、とうとう私は、正義の世界に帰ってきた。やはり私には正義がよく似合う。満を持して悪との闘いに挑む私のポコチンは、いつにもまして臭い。 夏には環境問題に関する本をいろいろと読んでいた。新しい評論の主題なのだが、繁栄進化論ともいうべき思想を批判するのが目的だ。そういった論者の特徴は、相対主義の相対化。けっき…
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アルチンボルド展ほか

今月は猛暑にくわえ、パソンコンが壊れかけてて、書きたいこともいくらかあったのに、とうとう更新できませなんだ。 美術館にはいくつか足を運んだので、手短に報告を。 まず国立西洋美術館のアルチンボルド展。これはやはり面白かった。奇想の極みともいうべき作品をまとめて鑑賞でき、しあわせ。 ちんぽこ人間メダル 国立博物館ではタイ…
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不正選挙小ネタ集

不正選挙に関するつぶやきをまとめました 自民党は不正選挙で政権獲ったから秘密保護法案の成立を急ぐのだ。(2013年11月23日) 金まみれの不正選挙で政権獲って公約破りはあたりまえの嘘つきがよくぞ「民主主義に従って」「支持の輪を広げるべき」とかほざいてくれるわ。イシバの狂気みなぎる目はファシストと本質においてあまり変わらない…
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詩と箴言 恐ろしき忖度社会

このところ、スティーブン・ピンカー『人間の本性を考える』『暴力の人類史』を読み返している。 やはりその博覧強記の語り口は圧倒的に面白く、魅せられる。だが俺にはピンカーの思想の根幹の部分に疑問があり、それは次回の評論の主題になるものだ。 ここでは賛同する箇所を引用してみよう。 「人に責任を取らせる理由の一つは、その人が将来ま…
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抉られた本質(五月編)

ツイッター転載の小ネタ集 この五月に抉られた本質です 5月1日 山田登世子先生の『贅沢の条件』を読む。ブランド品や服飾に興味を持たず、いつも着の身着のままチンポ丸出しの私にも面白く読めたのは、この本のそこかしこに演劇論的なアプローチが存在したからにほかならない。贅沢とは、すぐれて演劇的な表現行為でもあるのだと気づかされた。終わり…
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春風亭小朝の暴力

神奈川県立図書館の全館公開ツアーに参加。はじめて入った書庫はまるでバベルの図書館かと思うような狭苦しい迷宮だった。本だけでなく、映画、ビデオ、レーザーディスクも多数保管されている。他にもずいぶん貴重なお宝が保存されているのだと知り、図書館の役割の重要性をあらためて感じる。図書館こそ文化の中心なのだ。解体新書や、変わった形、変わった装丁の…
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幻の大判小判

四月の終わりにコインコンベンションへ。もし俺が億の金が自由に使えるのなら、ここで売られていた雁金や蛭藻金を買い漁るのだがな。 さて、博多金判・博多銀判で検索してみたら、こんな画像が出てきた。ネット競売にかけられた複製品らしい。 博多金判・銀判とは、鎌倉時代に鋳造された最古の小判といえるもの。どちらも所在不明だったのが発見され…
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詩と箴言 マヤの神話

 四つの国の終わりに、その罪悪の極みとして  高慢で狡猾な一人の王が起こる。  自力によらずに強大になり  驚くべき破壊を行い、ほしいままにふるまい  力ある者、聖なる民を滅ぼす。  才知にたけ  その手にかかればどんな悪だくみも成功し  驕り高ぶり、平然として多くの人を滅ぼす。  ついに最も大いなる君に敵対し  人の…
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三度目の本質

ダーウィンの自然淘汰による適者生存説は、生存という言葉が示すように、生物だけにしか適応しない。自身が生物であるから、われわれは生物が一番大切に見えるが、宇宙内の森羅万象を考えると、生物はその一部にすぎないのである。つまり、生物独特の法則に従って、外の現象とは独立に生物だけが変遷を重ねてきたとは、ちょっと考えがたいというところにダーウィン…
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貨幣のようなもの

さかさま絵 先日の新聞に、偽造一万円貨のことが載っていた。コンビニでこいつを使った男が詐欺罪で逮捕されたとのこと。 偽造というか、記念貨幣を模したメダルらしい。昭和六十五年とあるからシャレのようだ。聖徳太子の壱万円札を模倣した壱億円ハンケチのようなものだろうか。 左は東京五輪記念貨を模したメダル。子供のころ拾ったもの。…
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詩と箴言 遺伝子とは何か

アラブの詩以上に知られていないのがトルコの古典詩だ。平凡社の世界名詩集大成18には、峯俊夫によるフズリとバーキー、それに二十世紀の詩がわずかに翻訳されており、これらはのちに『トルコの詩』という一冊にまとめられているが、俺が読んだのはそれだけだ。《ムーア人の滅亡後はアラビア・セム系の言語の宝はトルコ人に受け継がれたが、かれらはほとんど独特…
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二度目の本質

ツイッター転載の小ネタ集:二月に抉られた本質です 2月1日 柄谷行人『哲学の起源』読み始める。俺がコーランを読みつつ漠然と考えていたことが、明晰に言語化されている。(イオニアの哲学者にとって)神はフィシス(自然)の働きとしてのみ存在し、人間の表象する神はノモス(制度)でしかない、と。この言葉に出会っただけで読んだ甲斐があると…
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詩と箴言 ジャーヒリーヤ詩

サタンは、すべての罪ぶかい嘘つきのもとへ降りる。 彼らは聞きいっているが、その多くは嘘つきである。 迷う者は詩人に従う。 汝は、彼らがあらゆる谷間をさまよい歩く様子を見なかったか、 自分では実行もしないことを口にするのを。 ――コーラン26章 池田修訳(世界の名著15) コーランでは、詩人は世迷いごとで人人を煽動する罪深…
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仏団観音びらき「宗教演劇」

私もかつて舞台に立ったことのある劇場、タイニイアリスがもう半年も前に閉館していたそうだ。そこで昔アリスレビューというサイトに掲載した劇評を記念に載せときます。  こないだ教育テレビで「中学生日記」をみるともなくみていて、俺が中学生時代はもっと重苦しい内容だったのに、やけに軽い番組になったもんだと悲憤慷慨してたら、最後に「作 ブルー…
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広瀬隆『二酸化炭素温暖化説の崩壊』

SEALDs批判者はだいたいつぎの三種類に分けられる。ひとつは安倍政権支持のネトウヨ・保守派。二つ目は共産党嫌いの小沢一郎支持者。三つ目は武力革命を目指す左翼過激派。安倍支持者はともかく、あとのふたつは政権打倒の一点共闘だけでもできないものか。 あいもかわらず、進化論関連の本を読んでいる。 先月、ダーウィン『種の起原』をとりあげ…
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須原一秀『自死という生き方』

最近は新しい評論の参考になりそうな本をいくつか読んだ。黄文雄『文明の自殺』、リチャードミルトン『進化論に疑問あり』は疑問もあるが学ぶところも多い。  ちかごろは「自殺」の問題をどう思想化すべきか考えているところなので、前前から読みたいと思っていた須原一秀『自死という生き方』も読んでみる。これもなかなか興味深かった。 著者は自身の…
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祝! ブログ開設十年

カッパのバッジってもう発行されてないみたいだけど、こうしてみると、清水崑図案のカッパが変化に富んでるのにくらべて、小島功のカッパ少女は毎回おんなじで見飽きる。俺が小島功を好きになれないのはこれが原因だろう。 というわけで、この四月で当ブログを開設して十年になりました。 現在引越し中なので、更新はかなり滞っております。 じつ…
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矢崎泰久『残されたもの、伝えられたこと』

去年の暮れぐらい、図書館で矢崎泰久の本を検索したら、表題作を見つけた。副題に「60年代に蜂起した文革者烈伝」とある。読みたいと思って、棚を探したけれどみつからない。ちょうど原稿を書いているとこなので、週一回は通っているから、そのたびに探すのだけど、検索機では貸出可能になってるのに、やっぱりない。一ヶ月ほど経ってもみつからないから、とうと…
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西原克成『追いつめられた進化論』

切手の価値がいかに暴落しているか それにしてもこう寒いとブログを更新する気が起こらない 新しい評論の構想を練りながら、原稿の書き直しも行わなければならない。つぎに書くものは、進化論が大きな主題のひとつになるだろう。 キリンの首はなぜ長いかを説明するには、単純にいってつぎの三つがある。 ①高い枝にある葉っぱを食べようと…
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イブン=ハルドゥーン『歴史序説』から

自民党が「大勝」したわけだが、不正選挙なのできわめて醜怪。リチャードコシミズや副島隆彦だけでなく、元外務官僚で防衛大教授も務めた孫崎享や、元自民党議員で国家公安委員長を務めた白川勝彦といった、国家の謀略を肌で知っている人が不正選挙疑惑を語っていることに、せめて左翼メデアは敏感になるべきではないのか。 さて、このところ岩波文庫イブン…
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世界文学大作戦:コヘレトの言葉の巻

この夏から新共同訳『聖書』(日本聖書協会)を、ぽつりぽつりと読んでいる。  「聖書」とよばれるキリスト教の経典、ことに福音書とよばれるものにはこれまで縁がなかった。十代の後半に、世界の名著に収録された諸篇を読んだきり。  でもユダヤ教には関心があるので、旧約といわれる教典はいくつか愛読した。創世記・ヨブ記・エレミヤ書、など。思想…
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記憶――このキジャクなるもの

いか@氏が私の質問に答えてくれています。 http://blog.goo.ne.jp/ikagenki/e/7c6d648c9734db16ac1a96bcf74a3256 加藤周一がかつてテレビで脆弱をキジャクと発音した、と呉智英は嘲笑したが、それははたして本当のことなのか、と、かねがね疑問に思っていた。 呉の加藤批判は…
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キネティック・アート展

ここ最近は「オランダ・ハーグ派展」「ヴァロットン展」「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」などを見、刺激的だったけど、損保ジャパン東郷青児美術館でみた「不思議な動き キネティック・アート展」は、こりゃめちゃくちゃ面白かったわ。 二十世紀の「動く芸術」という観念は未来派に遡り、モビール彫刻などが先駆的存在だけれど、今回紹介…
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