テーマ:演劇

踊る信長1

2001年、ステージカオス4号に発表したもの(第一章)。     踊る信長    一、お国は踊る  記録によると、出雲のお国がかぶきおどりを始めたのは、慶長八年(1603)頃かららしい。かぶき者という異風なる男に扮したお国が、茶屋の女と戯れるさまを演じ、歌い踊り、大評判となり、お国は天下一の女とよばれた。そのかっこうは《紅…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

寺子屋崩壊1

これから、過去に書いた二十枚以上の長編評論を載せていきます。第一弾は、2000年、ステージカオス3号なる劇評同人誌のようなものに発表したもの(前半)。    寺子屋崩壊    《歌舞伎芝居を見て、一番不満なことは、歌舞伎劇に盛られて居る人間の生活、理想、道徳、感情と自分達のそれとの間に、殆ど何等一致する処がない点である》と菊池…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

演劇随想 演劇エコロジー論

2005年 得体のしれない早大生のブログに掲載(現在は閉鎖)  「いま、<過激>を問う… 現代芸術の創造的破壊について」と題された討議をきく(1/15  神奈川県立音楽堂)。岡崎乾二郎による過去の美術作品の方法論の分析などはすこぶる面白かったが、岡崎を筆頭に出席者たちはいざ自分の芸術的方法を語りだすと、ほとんど保守的で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評29 劇団衛星とか

2004年執筆   東大駒場のコックピット  (劇団衛星他 11/3 こまばアゴラ劇場)  京都の劇団衛星の企画で十日間ぐらい開かれたちょっとした演劇祭。詩の朗読や道化芝居も演じられていた。そのうち一日三公演をみる。  14:00「劇団衛星のコックピット コンセプト3」 コックピットというのは劇の舞台になる巨大ロボットの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評28 クロカミショウネン18

某氏のブログに掲載したもの(現在は閉鎖) モザイクのなかから浮かびあがるものは? クロカミショウネン18「モザイク。」  というわけで、二ヶ月にわたって開催された佐藤佐吉演劇祭の無料モニターを務めたわけだが、モニター諸氏のあいだで、乞局「汚い月」がやけに評判いいのが気になった。いや、けっしてつまらなくはないけれど、けっきょ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評27 劇団ブラジル

某演劇祭の観劇モニターとやらで書いたもの。のちそこで知り合った大学生のブログに掲載(現在は閉鎖)。 モノがしゃべり 肉が飛ぶ ブラジル「美しい人妻」(12/16 王子小劇場) 安下宿の一室を模した舞台をとりかこんで客席が設置されている。まるで国際プロレスの、今年その幕を閉じた、鶴見青果市場のリングのようだ。 人妻専門店の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評26 菅間馬鈴薯堂

ワンワン  菅間馬鈴薯堂「北の港へ」(十一月十八日 王子小劇場) いきなり客席が畳敷きだ。「瞼の母」とか「国定忠治」なんかやってそうな、大衆演劇の常打ち小屋を、舞台も客席もそのままに再現している。主人公「ちっとも売れない演歌歌手」影山ザザの付き人で若くして死んだ歌手・島村時雨の一周忌に東北のさびれた演芸場に集まった面面が、きゅう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評25 パラドックス定数

某演劇祭の観劇モニターとやらで提出したもの  パラドックス定数「5seconds」 装飾性を徹底的に剥ぎとった舞台。中央に机と椅子があり、客席はその四隅にだけ配置され、奥の机には小道具や水が用意されていて、俳優は転換のさい楽屋に戻らずそこで衣裳を整えたり喉を湿らせたりする。机に向かいあった二人の男が、抑揚のすくない台詞をぶつけあ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評24 関西小劇場

2004年、某劇場の観劇モニターに応募したとき書いた文章 この夏、いくつかの関西劇団が東京公演を行なった。以下その感想を述べる。   クロムモリブデン「ユカイ号」(7/13 王子小劇場)  この劇団、はじめてみたときは後藤ひろひと全盛期の遊気舎よりやや「アングラ」色をつよめたってかんじだったけど(遊気舎にいた酒井宏人も参加…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評23 TAEM発砲・B・ZIN「トランスホーム」

2003年の観劇回顧録のようなもの   魂が降る夜  十二月二十三日はいったい誰の誕生日だったか、二十五日は誰のだったか、人類の普遍的基層を求める俺にとってはほとんど関心がなく、記憶も定かではないのだが、TAEM発砲・B・ZIN「トランスホーム」(12/23 本多劇場)は、いかにもってな小劇場的ノリのなかに、自分の探しているもの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評22 新派「太夫(こったい)さん」

2004年ぐらいに書いたもの   転換期の新派  去年スカパー歌舞伎チャンネルでみた新派「太夫さん」はじつに面白かった。  なまでみたことはないのだけれど、新派というと、芸者の哀しみを描いた芝居とすぐ連想する。女形の芸を中心にした劇だったと知ったのはだいぶあとになって、波木井皓三『新派の芸』を読んでからのことだ。このたびみた「…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評21 アルゼンチンの宙吊り演劇「ビーシャビーシャ」

2003年の文章   機械仕掛けの慈雨  近所に釣船茶屋なるものができた。酒を飲みながら魚釣りが楽しめる趣向らしい。面白そうだけど、こんな場末で客がはいるのだろうか、と不審に思っていたので、脳梗塞で倒れて元気のない親父を励ます意味も含めて、行ってみる。  日曜ということもあり店は親子連れで賑わっていた。座敷にあがると、全体は船…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評20 江頭2:50ソロライブ

知人のHPに載せたもの   無政府主義的、肛門的  江頭2:50ソロライブ「行動1号」をみる(12/14 ザ・スズナリ)、というか、これはもう、みないわけにはいかなかった。超満員。やはり真の創造力を持つ芸術家は、民衆を惹きつける魅力を持っている。といっても客層はかなりキモイ。はじまる寸前からすでに異様な盛りあがり。まるで全員が谷…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

劇評19 ダメじゃん小出ほか

2003年、知人のHPに掲載したもの ダメじゃん小出をはじめにみたのは毎年四月に横浜で開催されている野毛大道芸で、そのときは牛飼い小出と牛君という名でコンビを組んでいた。曲芸はまあふつうの出来だけど、あいまあいまにボソボソつぶやかれる小ネタが面白く、終わってからご祝儀をいくら渡したかも記憶にないほどだ、というか渡さなかったのかもし…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評18 ロベルト・ベニーニ「ピノキオ」 ヨーロッパ企画「囲むフォーメーション」

知人のHPに掲載したもの 「演技」のなかで人間と人形は、ふしぎなかんけいをもっている。日常と違った「表現」としての人間の動きは、どうしても非人間=人形となり、また動きをあたえられた人形の「演技」は、どうしても人間的表現を志向せずにはいられない。〈人形が人間に近寄るのか、人間が人形に近づくのか〉との惹句を付された舞踊フォーラム200…
トラックバック:1
コメント:2

続きを読むread more

劇評17 宝塚歌劇団

これもたしか知人のHPに発表したもの あの、日比谷は宝塚劇場前の路上を不法占拠する謎の集団をみるたびに、劇場の内部では、婚期を逃し男を憎むようになった邪教徒たちが、性差を奪われた女教祖をあがめ、闇と光の交錯するなか、叫び、咽せび泣き、恍惚となり失神してゆくような、おそるべき熱狂的な秘儀が執りおこなわれているのだろうといつも勝手にお…
トラックバック:1
コメント:0

続きを読むread more

劇評14 ズーズーC

これもHPに載せたもの   喜劇する力  はじめて劇団ズーズーCの公演をみたのは二年前、土佐の牢屋に閉じ込められたヤクザ一家のおはなしで、三十分ぐらいの劇だった。それがすごくおもしろく、まったくサマカトの遠野なんかメじゃないよ、とサマカトでご招待されたのも忘れて感動してしまった。そのつぎの「喜劇 明治八年苗字必称令」もすばらしい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評13 ネームレススタジオ

2002年ごろ、自分のHPに載せたもの  やりきれない物語への異化効果  乳母車に赤ん坊を乗せたしあわせそうな若い母親。携帯電話が鳴り、話しはじめる。電話が終わって歩きだすと、反対側から刃物を持った女子高生があらわれ、まず母親の背中を刺し、ついで母親が必死に制止しようとするのもかまわず、赤ん坊をメッタ刺しに…  ネームレススタ…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more

劇評12 立体映像劇と人形劇

たぶん2002年ごろ、自分のHPに発表したもの   1立体映像劇「オルフェオ」  カナダのバーチャルパフォーマンス「オルフェオ」(三月二日 赤坂ACTシアター)は、立体映像を舞台上で動きまわらせた、新しい人形劇といえるかもしれない。ほら、「スターウォーズ」でR2-D2だっけ? あれが立体像のレイア姫を映写して、シャブ中のレイア姫…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評10 太陽劇団

太陽劇団「堤防の上の鼓手」  太陽劇団「堤防の上の鼓手」(九月十六日 新国立劇場)は、稀にみる高い完成度を示した舞台作品だった。  まず劇場内全体に厳粛な祝祭空間がつくりだされている。ふだん舞台として使われている場所に客席を置き、その左側には特設楽屋がつくられ、俳優達が着替え、化粧するのがながめられるようになっている。俳優達はそ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評9 シベリア少女鉄道

ワンワン   鮮烈! シベリア少女鉄道  ケラリーノ・サンドロヴィッチがけっこうまえ(健康の最後の公演のとき)、こんなことを書いていた。《例えば、白血病の少女を主人公にしたドラマならば、少女の死をもっていよいよ物語はクライマックスを迎えるのがフツーであり、娘の死をきっかけにして(略)母親と主治医とのメロドラマが始まったりすること…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評6 ストアハウスカンパニー

こちらも自分のHP(現在は閉鎖)に発表した劇評。   それでも人は服を着なければならないのか  ストアハウスカンパニー「テリトリー」をみた(三月二十四日 ストアハウス)。  舞台中央に紙くずや古着でできた小山が積まれている。黒ずくめの衣裳を着た演者が、ゆっくりと入場してくる。ゆっくり、しずかに歩いてくる。彼らは舞台上を歩きまわ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評5 文学座 岸田国士作品

以下は2002年ごろ、自分のHP(現在は閉鎖)に発表した劇評。   日常に降りてゆくということ  文学座創立六十五周年、三創立者記念公演で岸田国士の三作品をみに出掛ける(三月一日 文学座アトリエ)。平日の昼間だというのに、観客でいっぱい。やっぱ老舗は大したもんだ。ふだん第一バッテン委員会や伊東無線といったゴミ劇団ばっかみてる俺に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評4 九〇年代カルト演劇論

以下は2000年に某劇場の劇評講座で口頭発表したものの文章化。現在では敵にあたる某劇評家の名前は伏せた。  前回の講座で、平田オリザについて話すといったのですが、西○さんがイヤな顔をされまして、「平田なんてやらないでB級C級演劇の話をしろ」といわれましたので、変更して「九〇年代のカルト演劇」と題してお話をします。以前この講座の合評…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評2 カンパニーエアソーラ「ヴォワラ、ヴォワラ」

仔猫のケール君   後向きに歩く  からくり人形のように小刻みな歩みの女性たちが、舞台上をすすんではもどり、すすんではもどりする。ときには後向きのまま中央までやってくる。三組七人の女性がかわるがわる歌い、踊る。男性の楽器奏者が舞台脇に座る。  カンパニーエアソーラ「ヴォワラ、ヴォワラ」(十月二日 シアターコクーン)は三つの孤立…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

劇評1 猫ニャー 猿之助 チャクプン

ふりかえれば、もう十年以上にわたって演劇の批評を書いている。劇評講座に通っていたころに書いたものや、自分や知人のHP・ブログなどに載せた文章もかなりあるけれど、ほとんど閉鎖されてしまったため、埋もれたままになっているのだ。そこでこのたび、それらを公開してみたいと思う。    娯楽は変成する  七月の芝居からまず猫ニャー「弁償…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

犬丸治『「菅原伝授手習鑑」精読』

 ヒトラー暗殺計画が成功していたら、世界大戦は防げた(たぶん)。おなじように、野田佳彦がいまこの世から消え去れば、日本は国力を取り戻すだろう。  それにしても、なぜ野田の気色悪い糞尿顔が、モザイクもかからずテレビに映るのだろう。てめえが出演するやらせ番組に、いくら機密費を払っているのだろうか。あまりにも醜怪。  そういやそのむか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

沖縄喜劇の女王・仲田幸子

映画「ライフ―いのちをつなぐ物語」を観た。  BBC制作らしく、以前テレビでみた場面も多いのだが、さすがにその映像は素晴らしい。どうやって撮影したのだろうか。地球は人間だけのものではないということを、もう一度思い返さなければならないのだ。  それにしても複合型映画館とやらは面倒くさい。まえキネマ旬報でシネコンの功罪みたいな記…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

隕石少年トースター「パペット・オン・ザ・パニック 完全版」

マイケル以上の人造人間か!? 家庭のゴタゴタでしばらく格闘技情報に注意してなかったから、ストライクフォースのヘビー級トーナメントでのヒョードルの敗戦を知らずにいた。すでに引退を口にしているとか。 今回勝ったアントニオシウバも、去年勝ったファブリシオベウドムも、ともにかつて世界最強と呼ばれたトムエリクソンを倒している。エリクソ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

演劇の現状は? 其の弐

ブルースウイルス主演「RED」は、「ナイト&デイ」「エクスペンダブルズ」よりはるかに面白かったが、アーネストボーグナインが出ていたのにはびっくり。今年94歳だという。 さて、ネットを見ていたら、チャップリン研究家の大野裕之が一月に傷害で逮捕されたと書かれていて、またびっくり。 なんでも大野は元劇団員の葬儀に自分が呼ばれなかったの…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more