テーマ:アジア

詩と箴言:李卓吾と洪自誠

利益が貧者に行き渡らず富者の間でだけ分けられるとき、信頼が単に利益を生むための手段になるとき、喜捨の支払いが単なる重荷になるとき、男がその妻に従属して母に背き、友人をもてなして父親を冷遇するとき、モスクが騒がしくなるとき、最低の人間が指導者になるとき、尊敬ではなく、厄介事を怖れて人を接待するようになるとき、酒が大量に飲まれるとき、人々が…
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世界文学大作戦:イブン・トゥファイルの哲学小説「ヤクザーンの子ハイイの物語」

イブン・トゥファイルの哲学小説「ヤクザーンの子ハイイの物語」の翻訳はないとながらく思い込んでいたのだが、調べると、上智大学中世思想研究所編訳監修、中世思想原典集成11『イスラーム哲学』(平凡社)に収録されていると知り、さっそく図書館で借りてくる。これはイブン・シーナー、ガザーリー、イブン・ルシュド、スフラワルディーといった、おいらも名前…
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詩と箴言:ジュゴンの歌

すべて文字は天道を盗む道具だ。それを知らないで文章を好む人間は、道を盗むことを好むまちがった人間だ。だから昔から詩文を好む連中に、互性の真道を知っている人間は絶無なのだ。文章は苦労して作るものではなくて、ただ意味を明確に示せばよいものだ。(安藤昌益「自然真営道」 日本の名著19 野口武彦訳) 「シャマニズム的な霊魂観を否定して、も…
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詩と箴言:新年の誓い

もう正月気分はすっかり抜けてしまったけれど、今年は毎日一篇は詩を読もうと志している。まああれこれ読んでもこれは素晴らしいと思えるものはそう多くないのだが、いくつか紹介してみよう。 最初はイクバールの「ほたる」(沢英三訳 世界名詩集大成18『東洋』から)。イクバールはインドのイスラム詩人、弁護士・政治家としても活躍し、パキスタン独立…
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世界文学大作戦:ウラル・バトゥル

はじめは嘘つきに対して王座が据えられることもあろうが、最後には人々はその嘘を発見して顔に唾をはきかけることになろう。(賢者アヒカルの言葉) すこしは19世紀20世紀の文学も読まねばと思うのだが、どうしても近代以前の文学作品のほうが面白く、そっちを読みふけってしまう。 さて、平凡社東洋文庫は長きにわたり中央アジアの英雄叙事詩を…
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アジアにめざめたら

東京国立近代美術館で「アジアにめざめたら アートが変わる、世界が変わる 1960‐1990年代」をみた。 正直、現代美術に親しむのはもうやめようと思っていた。つまらないものが多すぎるのだ。これからは民俗に生きよう、と決意した。でも少し前に横浜美術館でみた「モネ それからの100年」は刺激的で、現代美術も捨てたもんじゃない。このたび…
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世界文学大作戦:ブータンの瘋狂聖 ドゥクパ・クンレー伝

渋谷ツタヤのサスペンスコーナーにあった「神は死んだのか」というDVDが面白そうなので借りてみた。無神論者の哲学教授に論戦を挑む学生と、彼らを取り巻くひとびとの群像劇で、これはてっきり「マグノリア」方式で、最後とんでもないオチがつくに違いないと思っていたら、事件が起こることは起こるのだが、結局教会の宣伝映画じゃないかとがっくり。幸福の科学…
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ダンガル きっと、つよくなる

「バーフバリ 王の凱旋」は完全版もあわせて映画館で三回観、DVDで戦闘・格闘場面を繰り返し観た。こんな面白い映画はほかになくこれを超える映画は今後十年あらわれないだろうと思っていたが、「ダンガル きっと、つよくなる」はインド映画の世界興行収入で「バーフバリ」を上まわっているという。まさか、「バーフバリ」より面白い映画なんてあるのだろうか…
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韓国の大芸術アクション映画「悪女」

一月の半ばに急遽本が出ることになって、バタバタしていて、更新が滞っていたのだけど、ついに私は、正義の世界に帰ってきた。やはり私には正義がよく似合う。満を持して悪との闘いに挑む私のポコチンは、いつにもまして臭い。 というわけで、なにかと大変だったのだが、一月のはじめにはインド映画「バーフバリ 王の凱旋」を観、衝撃。まさにマハーバーラ…
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詩と箴言 ビルマの文学

日頃世界のさまざまな詩を読んでいるのだが、東南アジアの古典文学作品は、中国文化圏にあるベトナムのものがかろうじて翻訳されているぐらいで、その他の地の古典文学は、存在するのかどうかすら知られていない。さいわいタイに関しては『タイ国古典文学名作選』があり、これは抄訳要約ながらかなり面白く、いつかあらためて紹介したい。今回取り上げるのはウー・…
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詩と箴言 ウイグルのムカーム

青春の日々にこそ、お前の創造主に心を留めよ。 苦しみの日々が来ないうちに。 「年を重ねることに喜びはない」と   言う年齢にならないうちに。 太陽が闇に変わらないうちに。 月や星の光がうせないうちに。 雨の後にまた雲が戻って来ないうちに。(「コヘレトの言葉」新共同訳『聖書』) 萩田麗子翻訳・解説『ウイグルの十二ムカーム…
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モンゴル人最強神話の終焉

「喧嘩稼業」で無敗の横綱金隆山が死んだ(?)のは衝撃だったのう。 相撲に興味はないんだけど、力士暴行事件の核心はやはりモンゴル人同士の八百長にあったとみていいんじゃないだろうか。あるいは日本人もかかわっている可能性もあるのかもしれない。 白鳳が何年か前、テレビの腕相撲でヒョードルにあっさり負けたのをみて、この人じつは弱いんではな…
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アルチンボルド展ほか

今月は猛暑にくわえ、パソンコンが壊れかけてて、書きたいこともいくらかあったのに、とうとう更新できませなんだ。 美術館にはいくつか足を運んだので、手短に報告を。 まず国立西洋美術館のアルチンボルド展。これはやはり面白かった。奇想の極みともいうべき作品をまとめて鑑賞でき、しあわせ。 ちんぽこ人間メダル 国立博物館ではタイ…
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詩と箴言 恐ろしき忖度社会

このところ、スティーブン・ピンカー『人間の本性を考える』『暴力の人類史』を読み返している。 やはりその博覧強記の語り口は圧倒的に面白く、魅せられる。だが俺にはピンカーの思想の根幹の部分に疑問があり、それは次回の評論の主題になるものだ。 ここでは賛同する箇所を引用してみよう。 「人に責任を取らせる理由の一つは、その人が将来ま…
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大芸術!「山田孝之のカンヌ映画祭」

根津美術館で「高麗仏画――香りたつ装飾美」を。ひさびさに東洋美術の神髄を心ゆくまでたんのう。しかし肉眼では捉えきれないぐらい緻密に描き込んであるので、暗い会場でやや離れたところに展示された絵をみても、見逃した部分は多く、図録を見返すと、さらなる驚きが発見される。観音様の絵の中に、ちいさな仏がびっしり描かれていたりするのだ。金泥で書かれた…
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トリプルX:再起動

レックスホイスラーのさかさま絵 去年の夏ぐらいから映画館へ足を運んでない。シネコンは好きになれないと前から書いているけど、見たい作品はだいたいバスに乗って行かねばならない所で上映されるから、面倒になって、DVDになるまで待とうと諦めてしまうのだ。演劇はもう一年以上見てないが。  「トリプルX」だが、第一作は地元の二番館で観た…
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詩と箴言 西洋帝国主義への怒り

イブン=ハルドゥーン『歴史序説』最終章には、アラブのすぐれた詩が多数紹介されているが、とりわけ美しく感じられるのは、スペインのムワシャッハとよばれる形式のものだ。アブー=バクル=アルアブヤドの詩を読もう(森本公誠訳)。 花の牧場に酒酌むとも 朝うなずきし 細腰の 夕べに来ぬは楽しからず 「酒はなぜわが頬打たん 北風は なぜわ…
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メカニック ワールドミッション

八月末から父親が入院しており、さらに雨ばかり降っていたので、先月は思うように悪と闘うことも、本質を抉ることもできなかったのだが、これだけは観ておきたいと、ジェイソンステイサムの映画「メカニック ワールドミッション」を観る。 ジェイソンステイサム主演作は「トランスポーター」他数本見ているが、あまり感心せず、むしろ「ローグアサシン」「…
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東南アジアのアクション映画「ドラゴン・ガール」「CLASH」

このところコンピュートの調子がおかしいので、なかなか更新できない。しかもこの夏の暑さに、ゆったり芸術に親しむ気にもなれず、劇場にも映画館にも美術館にも行かなかった。 さて、「喧嘩稼業」という漫画に、インドネシアの格闘技シラットの達人(ほんとのところは琉球空手の使い手らしい)が出てくる。シラットには五百もの流派があると知り、ネット検…
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春の美術鑑賞

ながらくご無沙汰していたが、ようやく私は正義の世界に帰ってきた。やはり私には正義がよく似合う。満を持して悪との闘いに挑む私のポコチンは、いつにもまして臭い。 というわけで、更新が滞っていたのは、寒さで外出が少なく、書くほどの話題がなかったからだ。暖かくなったので、美術館などにもいくつか足を運んだ。 六本木の森アーツギャラリー…
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バトルヒート

ドルフラングレンとトニージャーの映画「バトルヒート」を観てきたよ。 引っ越してからニケ月ぐらいテレビを見られない状態だったので、DVDばかり見ていた。「マッハ!」「トムヤムクン!」であらためて往年のタイアクション映画の素晴らしさに打たれた。 「トムヤムクン2」が「マッハ無限大」の題で今年初めごろに公開されていたようなのだが、まっ…
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蔡国強展

冷やしあめ 生姜が効いて美味し さいきん、あらためて前衛演劇の勉強をしようと、ローズリーゴールドバーグ『パフォーマンス』、山口勝弘『ロボット・アヴァンギャルド』を読み始めている。 二十代は前衛演劇に熱中していたけれど、いつしかそういった世界から離脱してしまった。美的感覚の欠落した、愚にもつかない前衛もどきが多すぎたのだ。ハイ…
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インド映画「チェイス!」

今年はそれほど映画を観なかったので、やっぱり「ザ・レイドGOKUDO」が最高傑作でした。でもちょっと、というか、あまりにも残酷描写が多すぎるのも問題。監督はアクションよりグロ場面のほうに興味があるのだと思ってしまう。 インドのアクション映画「チェイス!」をみる。 冒頭は1990年のシカゴ、インド人のサーカス団長は、自慢の息子…
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ザ・レイド GOKUDO(ネタバレあり)

さて高倉健が亡くなったけど、俺は健さんの映画をあまり観てない。任侠映画はもちろん、「幸福の黄色いハンカチ」も観たことない。 だから俺が思い出すのは「ザ・ヤクザ」というアメリカ映画なのだ。 なぜかというと、小学生の頃、家族と映画を見に行った。いつもは渋谷の東急文化会館で映画をみていたのだけど、この日は新宿ミラノ座で、「スティング」…
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日中韓の伝統人形劇

うぅ、せっかく大江麻理子からtvkの細木美知代アナに乗り換えたってのに、もう結婚しちゃったらしい… さて、横浜にぎわい座で日中韓の伝統人形劇を観る。 にぎわい座はこけら落としのころから、数年間、わりとよく通っていた。 いつのまにか足が遠のいたのは、常連出演者だった快楽亭ブラックが、客から抗議を受けて新作を演らなくなったからだ。…
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中国の演劇思想

DVDで韓国映画「ベルリンファイル」を観る。期待したほど面白くなく、「シュリ」のほうがはるかに衝撃的だった。アラブ過激派とかモサドとかCIAとか、ほどんど出てくる必要ないのにムリヤリな感じだった。 竹内実『中国の思想』にこんな言葉が出てくる。中国の寺院の祭で演じられる奉納芝居の、にわかごしらえの舞台の柱に書かれていたものだという。…
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「アクト・オブ・キリング」と「消えた画」

スピードワゴンライブのDVD観たよ。水戸黄門と指相撲のネタが面白かった。 さて、お盆休みだったので、映画「アクトオブキリング」と「消えた画」をみた。いろいろと考えさせる作品ではあったけど、背景について無知なので、ちょっとした感想にとどめておく。 「アクトオブキリング」は話題になっていたけど、残念ながら見損ねていたので、全長版…
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YouTubeで観る「トムヤムクン2」

今年に入ってからほとんど映画を観てない。DVDも観てない。 なんでかというと、上半期は忙しかったこともあるけど、やっぱりアクション映画不足が大きい。夏は子供向けマンガ映画ばかりなので、映画館へ足を運ぶ気にならない。ほとんどが座席指定入替制になってしまったのもめんどくさくなる原因だ。映画館なんて本来フラっと訪れてつまらなかったらいつ…
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世界文学大作戦:三国志演義の巻

この夏は「世界文学大作戦」と称して、世界の古典文学を読んでいこうと思うのだが、そのまえに、池田清彦『「進化論」を書き換える』は、最新の進化理論をおさえた好著だった。 突然変異と自然淘汰の新ダーウィン主義はいまでも進化論の主流を占めているようだが、分子生物学の世界では獲得形質の遺伝が研究されているという。 《今日び語られる獲得形質…
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TACT/FESTIVAL

更新がだいぶ遅れましたが、池袋の東京芸術劇場で「TACT/FESTIVAL」を観てきたよ。 海外の上質なパホーマンスを上演する企画なんだそうで、フランスとスイスの新しいサーカス、カナダとタイの劇団の公演を見ました。 フランスのカミーユ・ボワテル「リメディア~いま、ここで」を最前列で観たんだが、上演前に係員が、装置が落ちてくる…
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