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zoom RSS フランシス・ヒッチング『キリンの首』

<<   作成日時 : 2015/10/25 19:34   >>

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動物王国

それにしても進化論の本を読んでいるとキリがないのだが、大筋の道は見えてきたように思う(もちろん進化の謎が解けるわけではないが)。

フランシスヒッチング『キリンの首』読了。これは必読といっていい良書だった。ダーイン進化論への疑問が、さまざまな角度から説かれている。これは買って精読する必要がある、と女族書評をのぞいたら、めちゃくちゃなことが書かれている。自然淘汰信者には、ダーイン主義に反対するものはことごとく非科学的な宗教家にみえるらしい。この本をどう読めば著者の主張がキリスト教原理主義の創造説になるのだろうか?
またあるものは「物理化学の法則が生物の形態を支配しているのであって、偶然に左右されることはない」等等の見解を創造論者のインテリジェントデザイン説と同じにみているが、これはむしろ池田清彦のいう構造主義進化論に近いのではないか。こういう人たちからすれば池田清彦さえキリスト教原理主義者になるのかもしれないけど。

けどもうすこし調べてみると、著者ヒッチングはかなりいかがわしい人物との情報もある。本書の謝辞でグールドやドーキンスの協力で書かれているように述べられているけれど確認したら両人とも著者とのかかわりを否定したとか、さらに著者は王立考古学協会の会員だと名乗っているけどじつは会員でもなんでもないらしい、とか。ただしそうした部分は翻訳本から省かれているので、どこまで事実かわからない。
仮にヒッチングがインチキ野郎であったとしても、この本のダーイン主義批判は充分有効だと俺は考える。

デイヴィッド・S・ムーア『遺伝子神話の崩壊』も面白い。DNAとはただたんに蛋白質の配置を決めるだけのもので、形態を決定するわけではない。生物の形質はむしろ遺伝的要因と環境的要因との相互作用によって後天的に獲得されるとする。著者の発想は西原克成の重力進化説にきわめて近い。きちんと検討されるべきこうした主張も、狂気の自然淘汰信者から罵倒されている。ロクな根拠もなしに。

キリスト教原理主義と進化論の関わりについては、『原理主義から世界の動きが見える』の小原克博の小論が参考になる。科学思想としての進化論と、社会思想としての進化論という、二つの層から考える必要がある。

かくして、今日も正義は、私によって守られた。

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