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zoom RSS 仏団観音びらき「宗教演劇」

<<   作成日時 : 2015/11/05 20:10   >>

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私もかつて舞台に立ったことのある劇場、タイニイアリスがもう半年も前に閉館していたそうだ。そこで昔アリスレビューというサイトに掲載した劇評を記念に載せときます。

 こないだ教育テレビで「中学生日記」をみるともなくみていて、俺が中学生時代はもっと重苦しい内容だったのに、やけに軽い番組になったもんだと悲憤慷慨してたら、最後に「作 ブルースカイ」と出て仰天した。「中学生日記」とブルースカイという取り合わせに、ふと人類滅亡を予感したのは俺だけか。きっと、ノストラダムスの(とゆうか五島勉の)予言は正しく、ただ十年ばかり時期がずれていただけなのだ。そういえば猫ニャーは演劇弁当とか名のって、あたかも演劇と弁当という、まったく無関係のものを結びつけたかのように思っているらしかったが、彼らは幕の内弁当を知らなかったのだろうか?

 というわけで、仏団観音びらき「宗教演劇」だ。チラシによれば「演劇界のダークサイドを鋭くえぐる問題作」だという。俺もいくつか素人劇団に参加した経験があるが、いやはや、そこは箸にも棒にもかからないおぞましい連中の自慰行為の世界だった。そのくせ自分がプロになれると信じてやがる。その後、自己啓発セミナーの実態を報告した本を読んだら、そこで行なわれていることが、まえに受けた演劇ワークショップとほとんど同じ内容だったとわかり、戦慄を覚えたものだ。そしてちょうど、大家さんが新興宗教を立ちあげ、長屋の住人を入信させ、最後は反乱を起こし、全員が死亡するという新作落語「長屋の邪宗門」を構想中だったので、「この芝居、絶対観なければならんな」とひとり大昂奮状態に陥っていたのだ。
 この劇、『ガラスの仮面』のパロディらしいが、当の漫画が演劇人のバイブルだということさえ知らなかったので、芝居を観たあと慌てて古本屋へ行き、1巻と22巻だけパラパラ立ち読みしたら、けっこう原作に忠実のようで、そこがこの漫画を知らない俺にはよくわからず、演劇界の内幕を暴くというほどの話でもないな、とはじめは思っていた。
 面白かったのは少女マンガの世界から移植され、形象化された登場人物達。なかでも大都芸能社長とその秘書は秀逸だ。ここらへんは、アリス祭でもおなじみ超歌劇団みたいに、もっと大仰できらめくような台詞と台詞まわしを多用すればより効果的だったろう。白タイツの端役達が、ひげ太夫のパロディのように椅子や自動車や吊橋を演ずる。最後のオチは、シベリア少女鉄道・ヨーロッパ企画・売込隊ビーム等のシチエイションパズルコメデーを見慣れた目からすると物足りないが、終盤に至り芝居がどんどんとお下劣化してゆくさまを目の当たりにし、仏団観音びらき自体がカルト集団だったことに気づかされ、激しく感動し、洗脳され、演劇界の闇をえぐるなんて問題はどうでもよくなっているのだ。似た劇団をみると、花歌マジックトラベラーの窪田あつこは笑いの才能はあってもブサイクすぎ、毛皮族は魅力はあるけど笑いに乏しいとすれば、ここはうまく中道にいて成功してるんじゃないか。いまちっと作劇術と演技を上達させ、完成度を高めればいうことなしだ。

 ともかく、鉄割アルバトロスケットとならぶ新世紀カルト演劇の旗手として、今後を大いに期待したい。もっとも、あと数年で人類は滅亡するのだが…

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