詩と箴言:マックス・ノルダウ『現代の堕落』

よく「その人のことを信じようと思います」という言い方をするけれど、実はそれって、自分が信じたい“理想の人物像”を勝手に期待しているのではないか、って。だから「裏切られた」なんて言葉が出てきたりして。でも本当は相手が裏切ったわけではなくて、自分には見えていなかった部分が見えただけだとしたら? その時、すべてを受け容れられる自分でいるために…
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世界の終末思想

M・ヒンメルファーブ『黙示文学の世界』はなかなかの好著。黙示文学というと通常は聖書の外典偽典のように、ユダヤ教からは排除された、キリスト教資料として扱われる。けれどもユダヤ人の著者は、ビンサンチン時代の「セフェル・ゼルバベル」「セフェル・エリヤフー」といったユダヤ文学を取り上げていて、こうした文献はほかに資料がなく、邦訳もない。岡田明憲…
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三代目小さんのレコード

金澤裕之・矢島正浩編『SP盤落語レコードがひらく近代日本語研究』という本を見つけて、読んでいた。面白い指摘がいくつかあって、興味深い。三代目柳家小さんは、近代語を最も用いていた噺家で、三代目馬楽はあまり新進の語に興味を持たないという(小野正弘論文)。けれどこれは、両者の吹込み数に圧倒的な差があることを考慮すべきだろう。馬楽「長屋の花見」…
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映画「星の子」

欲に動かされ、心に動揺をきたしてどうにもならないこの世に生まれた者は、みな心が乱れ散るのは当然のことです。譬えていうならば、人間の世界に生を受けた者にはみな目鼻があるようなものです。乱れ散る心を捨てて往生しようということはとても無理です。心が動揺していながらも、そのまま念仏申す者が往生できるのであればこそ、すばらしい仏の本願というもので…
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半沢直樹のことなど

半年ぶりに映画を見に行く。「テネット」SFを好まないので、クリストファー・ノーラン監督作品はみたことがなかった。映像感覚は面白いけど、内容はさっぱりわからない。アクション場面を逆回しにしてみたらどうか、という思いつきだけで作ってしまい、脚本の方はどうでもいいと考えたのではないか。 コンビニで実話BUNAタブーなる雑誌をみつけ、つい…
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記憶の不思議

藤原頼長のことが気になって、元木泰雄『保元・平治の乱を読みなおす』を読み、なかなか面白く、あらためて頼長に興味がわくが、今回書きたいのはそのことではない。 文中「大庭景親」という東国武士の名をみたとたん、とつじょ花沢徳衛の顔が浮かんできて、いまから四十年以上前の大河ドラマ「草燃える」で、景親を演じていたのを思い出したのだ。 念のため…
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末法思想について

ユダヤの預言書や黙示文学を読んでいると、その社会状況が現在の腐りきった日本とよく似ていると感じざるを得ない。マスコミの虚偽報道と不正選挙にコーティングされた日本社会はもはや滅亡間近の末期症状というべきだろう。 数江教一『日本の末法思想』を再読。これは名著。 考えてみれば、俺は日本仏教をいままでほとんど勉強してこなかった。 著者…
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黙示録考

きみたち花婿は(花嫁の寝屋に)はいるな。処女らは冠を装うな。きみたち婦女らは子が授かるよう祈るな。石女はこの上もない幸福感にひたり、子のない者は喜び、子のある者は悩むであろう。なんで難儀して産み、呻吟しつつ葬るのだ。また人に子があって何になる。彼らの後裔に名をつけていまさら何になる。この母は廃り、その子らは捕囚の身となったというのに。い…
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「あさひなぐ」と「いだてん」

現在おいらが唯一読んでる漫画、週刊ビッグコミックスピリッツ連載、こざき亜衣「あさひなぐ」が終了した(ヤングマガジンの「喧嘩稼業」もあるのだが、もはや連載中とはいえない状態だ)。 読みはじめたのは三年ぐらい前、乃木坂メンバーの映画が公開されたころで(映画はつまらなかったが、江口のりこ扮する尼さんの寿慶は漫画そのままで驚いた)、風呂屋でみ…
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世論調査は捏造です

フェイスブックで三ヶ月も前に「アベシンゾーとタケナカヘイゾーの〇刑を求めます」と書いたことへの警告が届いた。アベはついにフェイスブックへの言論弾圧を始めたということだろう。つまりアベはまだ実権を手放すつもりはないということだ。徹底的に批判し、滅亡させるほかないのだ。 菅義偉の支持率が石破を抜いて急上昇しているらしい。 そんなもん…
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コロナ禍での信念

ひさしぶりにツイッター転載の小ネタ集 三月以後に貫かれた崇高な信念です 3月11日 なんで5ちゃんねるの芦田愛菜スレッドが蓮實重彦の話題になってるんだ? 3月16日 タワーレコードでCDを買うと八割ぐらいの確率でケースが壊れてる。もうあそこでは買わない。 植松聖死刑! まこともって文句なしの名判決 俺は死刑を肯…
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詩と箴言:正義だョ!全員集合

それにしても暑すぎて、原稿を書くどころかブログの更新もできず、本も読む気になれなかった。 終末論の勉強がはかどらないのは、基本的に俺がユダヤ・キリスト教に関心がないからだ。創世記や預言書は身に迫ってくるけれど、黙示文学となるとどうもピンとこない。 「おお大地よ、もし心でさえもほかの被造物と同様に土のちりから出来たのだとするなら、…
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人類滅亡論序説7

 稲岡宏蔵はロンボルグをブッシュ政権と呼応するかのように登場した経済成長至上主義者と批判する。マット・リドレーは《私が意見を異にするのは、ありとあらゆる政治色の反動主義者たちがほとんどで、たとえば文化的変化を嫌う保守派、経済的変化を嫌う社会主義者、テクノロジーの面での変化を嫌う極端な環境保護主義者らだ》(54)と、市場原理主義的立場を表…
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人類滅亡論序説6

 リドレーは、世界の進歩にともない自然生態系は回復しつつあるという。この説に論拠をあたえたと考えられるのがビョルン・ロンボルグだ。ロンボルグもまた、社会は進歩し、自然との関係はどんどん改善され、人類はなんだかんだいってますます繁栄している、と数多くの統計を示して主張する(40)。ところが、悲観的な環境保護論者も同じ資料を参照してるのに、…
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人類滅亡論序説5

 ピンカーは言語は自然淘汰によって発達し進化してきたとつねづね主張している、いわば淘汰原理主義者のひとりなのだが(その本尊はダーウィンだが、現在最大の布教者は利己的遺伝子でおなじみリチャード・ドーキンスだろう)、人間の本性は一万年のあいだ一定で、社会間の行動の違いは環境要因によるとし、遺伝子があたえる影響については一部留保しつつも懐疑的…
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人類滅亡論序説4

 立花隆は、バラ色未来学が流行したあと、公害の顕在化によって灰色未来学が登場し、七十年代半ばにはふたたびバラ色未来学が復活してきた、と書いている(23)。円堂都司昭も、未来学ブームが起きた六十年代後半から大阪万博までを未来の時代とし、そののち七十年代前半から終末の時代が始まったとする(24)。初期には分子生物学的知を駆使して環境問題や人…
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人類滅亡論序説3

 トルストイは『クロイツェル・ソナタ』のあとがきでのべる。《人類の滅亡ということは、人間にとって何もこと新しい思想ではない。宗教家にとっては、信仰のドグマであり、科学者にとっては、太陽の冷却という観察から推して、必ず到着しなければならぬ結論である》(14)と。  トルストイは長廬子とおなじように、天文学的に人類の滅亡は必然と考えている…
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人類滅亡論序説2

 世界の終末・人類滅亡を語る本は多い。たまたま目についたものをあげれば、ジョエル・レビ『世界の終焉へのいくつかのシナリオ』、マーチン・リース『今世紀で人類は終わる?』、ナオミ・オレスケス+エリック・M・コンウェイ『こうして、世界は終わる』、フレッド・グテル『人類が絶滅する6のシナリオ』、アラン・ワイズマン『人類が消えた世界』『滅亡へのカ…
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人類滅亡論序説1

悲観主義と楽観主義 「結局、富も文明も、貧困や野蛮と同じだけ戦争の原因をはらんでいるのであってみれば、人間の狂気も悪意もついにいえることがないのであってみれば、遂行すべき正しい行為は、ただ一つあるのみだ。賢者はこの惑星を爆破するに足るだけのダイナマイトを積むがよい。この地球が粉微塵になって虚空に散るとき、宇宙はほんの少しばかり、ま…
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大西つねき問題

初期仏典にこんな逸話がある。 キサーゴータミーという若い女性が、一人息子を亡くし、半狂乱になって仏陀の元にやってきた。子供を生き返らせてほしいというのだ。 仏陀はこう言った。「これまで一度も葬式を出したことのない家から、芥子の実を貰ってきなさい」 彼女は喜び勇んで出かけた。だが、どこを訪れても、葬式を出したことのない家はない。探し…
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終末・進化・尊厳死

現在構想中の評論は三部構成で、終末論・進化論・尊厳死を扱う予定なのだが、もう五六年本を読んでいるのになかなか考えがまとまらない。 後藤明『世界神話学入門』で、世界の神話を古層のゴンドワナ神話と新層のローラシア神話に大別していることは以前にもふれた。 フレイザーは洪水伝説がアフリカ大陸にはほとんど存在せず、あっても一神教の影響とみてい…
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詩と箴言:007と俳句

統治される者は統治者の生き方を規範にし、後者が腐敗堕落すれば、前者もそれに調子を合わせるものである。上に立つ者が好き勝手なでたらめをすれば、それをとがめて自分たちだけは節度を保つというのではなく、悪行を徳行と心得ちがいして模倣するのである。王の行動を是認するには、実際、王をまねる以外にないからである。フラウィウス・ヨセフス『ユダヤ古代誌…
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水滸伝を断念

アベ批判ツイートしてたら、いきなりアカウント停止させられ、そのまま再開されない。あきらかにツイッター社のいやがらせで、おそらく数万人の反アベの人たちが発言を封じられているのではないか。アベが追い詰められ、滅亡を迎え、日本に民主主義が復活しようとしているとき、ともに声をあげられないのがなんとも歯痒い。アベ辞任と黒川辞任はセットだろ、と思っ…
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北沢方邦『世界像の大転換』

北沢方邦の新著『世界像の大転換』を読む。 北沢方邦の名を知ったのは、80年代の半ばごろ、当時熱中していた本多勝一の著作を通じてだった。 70年代、極限の民族の探訪ルポで人気を博し、反体制の論陣を張っていた気鋭のジャーナリスト本多と、構造主義を紹介し、対抗文化運動の担い手だった気鋭の文化人類学者北沢は初顔合わせの対談で意気投合し、エロ…
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検察庁法と種苗法の改悪に反対しよう

※現在、卑劣で邪悪なツイッター社の謀略によりツイッターアカウントが制限されております。アベはなりふりかまわず言論弾圧はじめたな! アベによる悪法に抗議する声が高まっている。 息のかかった検察官クロカワ某の定年を延長させ、みずからの犯罪を隠蔽し、幕引きを図り、政権を投げ出し退陣してのうのうと余生を過ごそうとする卑劣なアベによる検察…
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マスク

奇妙な夢を見た。 夢はいつでも奇妙なものだが、大規模な演劇祭があり、観たい演目が二つあるので(ひとつは主演が米倉涼子だった)、知人を誘って切符を予約し、客席にいたら、枝野幸男とその弟子にあたる岡村隆史そっくりな、新太郎という政治家が出演していて、俺は知人に状況を説明するのだが、新太郎の名字がどうにも思い出せない。そんな政治家は実在しな…
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7日間ブックカバーチャレンジ

フェイスブックで「7日間ブックカバーチャレンジ」という企画に参加しました。その、七日間にわたる壮絶かつ崇高な記録。 ①これから一週間毎日本の表紙を紹介せよとの指令をいただきましたので、まず初日は、この地球上で最も神聖な書物を。 『詩の根源へ』 これには一読感銘を受け、以後何度となく読み返し、かくも素晴らしい本を書いたのは、きっ…
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志村けん および小林信彦

志村けんが亡くなって、いくつかの追悼番組を観、雑誌記事を読み、ネット動画を漁りして、堰を切ったように志村のギャグのかずかずの思い出が甦ってくる。その多さは空前絶後といってもいいのではないか。あらためて志村けんは本物中の本物だったと思う。そうした偉大な人物が、コロナ感染という、病気というより突発的事故のような形でこの世を去ってしまったこと…
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詩と箴言:アメンホテプ四世とダライ・ラマ六世

神よ、 変えることのできるものについて、 それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。 変えることのできないものについては、 それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。 そして、 変えることのできるものと、変えることのできないものとを、 識別する知恵を与えたまえ。 アメリカの神学者ラインホールド・ニーバーの祈りの言葉…
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哀悼 志村けん

志村けんさんが新型肺炎で亡くなった。惜しんでもあまりあり、残念でならず、悲しすぎる。 物心ついたときから、「8時だヨ!全員集合」に親しんできた。荒井注が脱退して、初登場した志村が、台車に寝そべって刀を振りまわしながら舞台を横切ってゆく場面に大笑いした覚えがあるけど、正確な記憶かどうかは定かでない。 驚かされたのは東村山音頭で、こんな…
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レザー・アスラン『人類はなぜ〈神〉を生み出したのか?』

しばらく古代イスラエル最初の記述預言者アモスに関する本を読んでいたのだが、並木浩一『ヘブライズムの人間感覚』はその時代の社会背景を捉えて興味深い。《古代の農民たちはどこでもぎりぎりの生活状況にあり、家族の増加やしばしば訪れる雨不足やいなごの害によって、いとも容易に困窮して、納税や食料、それに播種のために帰属もしくは富裕農民から金や穀物を…
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最近の芸術

先月は東京都現代美術館のダムタイプ展や森美術館の未来と芸術展を見、国立映画アーカイブでは戦後日本ドキュメンタリー映画「山谷 やられたらやりかえせ」「山中常盤」など見、なかなか刺激的だったのだが、今月は疫病の蔓延で外出もままならず、思うように芸術にも親しめなんだ。 最近聴いたCD まずフィリピンの作曲家ホセ・マセダが採集した民族音…
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貫かれた信念1・2

ツイッター転載の小ネタ集 令和二年一月二月に貫かれた崇高な信念です 1月2日 007はカジノロワイヤルだが、自民党はカジノワイロで、響きとしても間が抜けてる。 1月6日 「喧嘩稼業」掲載されているではないか。しかも今回めちゃくちゃ面白い。 1月7日 食べてすぐ横になると牛になるというが、逆も真なりとするなら、食べ…
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詩と箴言:闘いうどんフェステバル中止のお知らせ

今春開催を予定しておりました四年に一度の正義の祭典「闘いうどんフェステバル」は、新型肺炎感染予防の観点から、中止に決定いたしましたことをご報告申しあげます。なお二年に一度の正義の祭典「闘いうどんカーニバル」は予定通り開催いたします。奮ってご参加ください。 「人間は神のうちに一人の人間しか見なかったし、今後も見ないだろう。人間がどん…
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増田俊也『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』を泣きながら読む

今年に入ってスポーツノンフィクションを二冊つづけて読んだ。 佐山和夫『金栗四三 消えたオリンピック選手』 大河ドラマ「いだてん」前半は見逃しているので、これは興味深い。 金栗四三の逸話で最も感動的なのがつぎの物語だ。金栗は日本人初の五輪代表選手として、ストックホルム大会マラソンに出場するも、猛暑のため朦朧としたまま、民家の庭に…
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四角いジャングル

少年マガジンに掲載され、小学生のころ愛読していた梶原一騎原作・中城健漫画『四角いジャングル』全11巻を入手し、ここしばらく読みふけっていた。感慨深い。このころの俺はプロレスは真剣勝負だと思っていたし、この漫画に描かれた世界もすべて実話だと思っていた。現在からすると、虚実とりまぜた世界が、なんとも奇妙に滑稽に映るのだが、いっぽうでまた、格…
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世界文学大作戦:ワングランの不思議

年末年始は「水滸伝」か「オブローモフ」か「悪霊」といった長めの書物を読もうかと思っていたのに、あっというまに一週間がすぎてしまった。おいらはもともとカフカやアポリネールやボルヘスやローベルト・ワルザーやブルーノ・シュルツのような前衛的な短編小説を好んでいたので、長い小説はあまり好きではないのだ。 新年最初に読んだ小説は宮本百合子の短編…
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令和元年 最後の信念

ツイッター転載の小ネタ集:十二月に貫かれた信念です 12月5日 学問でなく評論を書いているのは、事実を探求するより自己表現したいからだが、創作でなく評論を書くのは、自己表現より自己主張したいからなのだ。 12月10日 吉本芸人に闇営業を仲介したカラテカの入江とやらは、アベともつながりがあったはずで、反社会勢力もアベから紹…
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「いだてん」のことなど

「いだてん」総集編をみる。 このドラマ、今年最大の収穫だったのだが、じつは本放送では前半部分をほとんど丸丸観ていない。 オリンピック自体はわりと好きで、というのも子供のころモントリオール五輪をみて感動したのがきっかけで、小学校の図書室で金栗四三が水を飲まない練習をして、小便がドロドロになり、このままでは死ぬと思い、深夜人が寝静まって…
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ミイラの話

今月も慌ただしく、各種支払いに追われている。ゆっくり芸術に親しむ暇も、読書する時間もない。 Bunkamuraザ・ミュージアムでリヒテンシュタイン侯爵家の至宝展、東京国立博物館でカタール王族の収集品展示「人、神、自然」をみる。 文化村は肖像画・宗教画・風景画もよいが、なにより静物画が素晴らしい。この美しさは写真で見てもあじわうことが…
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詩と箴言:ドルバック『自然の体系』から

わたしがオプティミストというとき、それは、おそろしいほどまでに堕落と腐敗を示す数々の徴候ににとりかこまれながらも、明るい調子で、まあ、それほどわるくはないさ、みんなけっこううまくいってるさ! と叫ぶ手合のことではない。よくなるほうへとむかう道がほとんどみつからないばあいでも、なお希望を失わない人のことを、わたしはオプティミストと呼ぶので…
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貫かれた信念11

今月は猛烈にバタバタしてて、十全に正義を守ることも信念を貫くこともできず、ツイートも少なかったけれども、とりあえずツイッター転載の小ネタ集:十一月に貫かれた信念です。 11月7日 もう一人逮捕しなければならない国母がいる 11月8日 「ジョン・ウィック2」をDVD鑑賞。三作目の芸術性にはおよばないが、その映像美は、ハリウ…
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画像集

記事を書くのが面倒なので、手近にあるものを撮影して載せるよ。 手作り和紙のかぐや姫 もう閉店してしまった料理屋さんでもらった 爪楊枝に千代紙を着せてます 台紙は箸袋 これはまた別の閉店した料理屋さんでもらったはず 布細工 親戚の親戚ぐらいの人が作ったらしい 父だか母がそのむかしインド人から買ったという謎の絵画 ア…
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貫かれた信念10

ツイッター転載の小ネタ集:十月に貫かれた信念です 10月1日 このところ東京新聞は前川喜平・玉川徹・堀潤などコラムが充実してるのだが、北村滋を礼賛してる国家主義者佐藤優はいただけない。佐藤の本は読んだことないのだけれど、この人なんで一時期やたらもてはやされたのか? 三十何年か前の黒木香と安部譲二みたいだったな。(あとSS木の文芸…
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「ジョン・ウィック:パラベラム」「ホテル・ムンバイ」

それにしても、あっというまに中東を掌握してしまったプーチンは邪悪だが凄い。武田信玄もこんなかんじの謀略家だったのだろうか。プーチンからみればトランプなどただ吼えてるだけの不動産屋にすぎず、アベに至っては、サル以下の不正選挙の偽総理でしかないだろう。プーチン自身、選挙の不正を実施してるだろうから、不正のやり口を熟知してるはずだ。国際会議で…
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詩と箴言――宗教の詩(うた)

人間と人間の神は一つである。人間にとって神であるものは人間の精神・人間の魂であり、人間の精神・魂・人間の心情であるものは人間の神である。神は人間の内面があらわになったものであり、人間の自己がいいあらわされたものである。宗教とは人間がもっているところのかくされた宝物が厳粛に開帳されたものであり、人間の最も内面的な思想が白状されたものであり…
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貫かれた信念9

ツイッター転載の小ネタ集:九月に貫かれた信念です 9月1日 フェスティバルトーキョーと東京芸術祭って演目かぶってるのに別企画なのか? まぎらわしい。裁判するぞ! 9月2日 今日は「あさひなぐ」も「喧嘩稼業」も読みごたえがあり、余は満足ぢゃ。 9月9日 かかりつけの医者はいつも年寄りがいっぱいで一時間以上待たされる…
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詩と箴言――人生の詩(うた)

世界中の国々で戦争があると、関係ない国がある立場に肩入れして人殺しに賛成するでしょう。それはとても危険なことで、どんな理由があろうとも声明を殺すことだけは賛成してはいけない。賛成すると自分が何もやっていないのに、自分の興味だけで殺生の罪が自分にもかかってくるのです。(アルボムッレ・スマナサーラ『死後はどうなるの?』) *アルボムッレ・…
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中ネタ集2

フェイスブック転載の中ネタ集 8月19日 ロレンス「黙示録論」の新訳が出たようだ。これまで福田恆存の訳で知られてきたが、福田は黙示録論の核心部分には共感せず、共産主義批判にだけ理解を示してきたのではないか。 かつて私は、福田恆存と武智鉄二の論争を、西洋文化の受容と伝統文化のありようをめぐる対立とみたが、充分展開できずに終わって…
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