小沢一郎という男

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ポコちんとミミ助

 参院選が終わった。反吐が出そうな醜怪な結果。やや衝撃だったのは、生活の党が議席獲得できなかったこと。人によっては予想がついていたかもしれないけれど、ネットでの小沢人気をみてたらもう少し伸びてもよかったと思う。
 不正選挙の可能性も充分考えられるが、なぜ生活・社民・みどりの風は一本化できなかったのか。田中康夫や舛添要一もふくめた大連合を形成し、共産党とも共闘できたら、あすこまで反動勢力を圧勝させずに済んだのではと悔いが残るばかりだ。
 年末年始の未来の党失敗は痛かった。例の滋賀県知事が想像以上に器の小さい人間だったから、再起を期すこともせず党を分裂させてしまったのではないか。あとになって週刊誌の談話で、小沢に人生の予定を狂わされたと発言していたのは、言わされた部分があるのかもしれないけれど、この人は市民派でなくエリート意識丸出しなんだなと実感させられた。

 紙の爆弾という雑誌に、小沢は民主党を分裂させ吸収し、リベラル連合をつくるべく渡辺喜美と会合を重ねている、と書かれていた。ほんとかどうかわからないが、まだ秘策はあるということか。官僚のいいなりになって増税を推進させた連中を切り捨て、野田佳彦は除名絶対永久追放して、増税撤回すれば、それもありかと思う。増税に賛成した議員も、悪いのは野田、野田に騙されたとさえいえば、すくなくとも俺は許していい。しかしここまで小沢の力が衰えてしまえば、成功はおぼつかないのではないか。

 小沢を嫌う人の気持ちも理解できる。俺も去年までずっと小沢嫌いを通してきた。自民党時代に小沢のやったことといえば、消費税と小選挙区制の導入にPKOの推進、それからマスコミ利用のメデア戦略だったからだ。あのころの朝までテレビなんか見れば、いまとまるっきり反対で、社会党はじめ野党議員は消費税をなくせと主張していたのだ。そいつらが民主党で増税法案に賛成し、反動の極みだった小沢がリベラル結集を目論んでいるというのは、滑稽な茶番に映るだろう。田原総一朗だの栗本慎一郎だの高野孟なぞは、ほとんど小沢の忠犬みたいな役割だった。

 そんな俺も去年からの原発・増税・TPP推進騒ぎで、孤立しながらも闘う小沢や亀井静香に好意を持ちはじめた。もちろん彼らの過去の暴虐ぶりは批判されねばならない。しかし現行の悪に立ち向かう姿勢は評価しなければならない。そう思う人は多いようで、ツイッターをみると小沢の礼賛はすさまじい。ちょうど小沢が民主党を離脱するかどうかの瀬戸際だったとき、小沢系の議員にひたすらメッセージを送り、増税をのむかわりに小沢首相を実現させよ、と書いている輩がいて、どんなヤツかとぷろふぃるみたら陸山会会員だったので呆れた。これでは政策も理念もない。
 このたび、小沢を礼賛してきた某文芸評論家が惨敗に発狂したのか山本太郎や孫崎享を嘲り罵りはじめている。この男、選挙中とにかく三宅雪子を応援しまくっていたのに、三宅と伴走していた山本や、小沢を支持しつづけている孫崎をバカにした発言を垂れ流しているのは悪質極まりない。そのうえ安倍の「左翼」発言を、左翼を罵倒語に使うな、とたしなめていながら、自分では保守論壇は左翼化しているなどと批判しているのだ。支離滅裂としかいいようがない。さっきの陸山会のオヤジといい、こういう連中に支持されていると、小沢の信用も落ちるばかりではないか。
 週刊ポストなぞ、二十年来小沢を支援してきた雑誌なのに、ついに別の文芸評論家を使って小沢批判を開始した(こう考えると文芸評論家ってつくつく幇間なのね)。金の切れ目が縁の切れ目というわけだ。

 長いものに巻かれるのは心地いいものだ。小沢が負けても自民が勝ったからいい、というのでは、志のために民主党や連立政権を離脱した人たちが浮かばれない。とにかく、一敗地にまみれても、官僚支配・対米従属と闘わなければならない。「小沢一郎」という虚名はこのさい捨てて、脇役でいいから原発・増税・TPP・改憲に反対する大連合をつくりあげなければならないのだ。それにはわれわれ市民もともに闘わなければならない。

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