辰巳四郎

小学生のころ、吉川英治全集の新聞広告の、太閤記の秀吉や三国志の英雄たち絵に衝撃を受けた。肌の毛穴や光沢、髪の毛や髭の一本一本まで克明に描かれている。おもわず切り抜いて保存したほどだった。その直後だったか、山口と広島に旅行に行ったとき、旅館にあった雑誌によく似た絵が載っていたのを記憶しているのだが、画家の名前は知らず、謎のまま数十年をすごしてしまった。

最近、図書館に行ったら、織田信長の特集コーナーが作られていて、その中の一冊に、見覚えのある、とゆうか忘れられない画風の表紙があり、ながめると辰巳四郎という人の絵だとわかった。ネットで検索すると、子供のころに見た、まさに同じ懐かしい絵が発見でき、喜びもひとしおだ。
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辰巳四郎は椎名林檎の叔父さんにあたるという。十数年前に亡くなっているが、90年代の新本格ミステリの装丁をかなり手掛けていたらしい。俺はそうと知らぬまま、この人の表紙の本をずいぶん読んでいたことになる。俺はこの人は歴史人物画の専門家だとばかり思っていたのだ。

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