壮麗なチベット美術

上野の森美術館で「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」を見たよ。

タンカとよばれる極彩色の仏画が好きで、チベット美術展はいくつか見た記憶があるけど、今回は最も充実してて、素晴らしかった。

仏教伝来のおり、チベット各地を土着の宗教の魔女に見立て、その関節にあたる場所に寺院を建立し、封じ込めたという絵がまずはじめにあって、すごく面白かった。ほかにもさまざまに不思議な造形があり、奇矯な発想にたちまちひきこまれる。

こまかく仏や怪物が描きこまれた仏画、その画風はインドやイスラムの細密画と同じもので、遡ると中国山水画が起原になるのかもしれない。
金色に輝く仏像はうつくしくもまがまがしく、抱きあう男女の仏や、びっしりと手のはえた千手観音には感嘆。
しなやかな肢体の仏像はときになまめかしく、衣には襞がこれでもかというほど刻みこまれているのに肌にぴったり吸いついているのが面白い。ダーキニーという像はやわらかな腰つきだけど、手にお饅頭みたいなものを持っていて、よくみると、脳みそがつまった頭蓋骨だった。
祖師たちの像は写実的な顔にたいして、体は抽象的に簡略化されており、その対比が魅力。

獣たちの頭を重ねた法具はまるでトーテムポールか南米あたりの民芸品を思わせる。

舞踊劇にでてくるガイコツの衣装はたぶんウルトラマンの雛形になったのではないかと思われる。

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いや、ほんとうに素晴らしい展示の数数に感動。見てよかった。これこそまさに必見の展覧会。
かくして、今日も正義は、私によって守られた。

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